先日、ウォーレンバフェット氏がIBM株を大量に保有
したことが報じられました。
IBMはハイテク株であり、今までのバフェット氏の運用、
保有戦略を知っている人からすれば相反すると感じた人も
多いのではないでしょうか?
私もその一人でしたが、最近ある方から「赤の女王仮説」
という言葉を教えていただきました。
「赤の女王」とは小説『鏡の国のアリス』に登場する人物で、
彼女が作中で発した「その場にとどまるためには、全力で
走り続けなければならない。」
という台詞から、種・個体・遺伝子が生き残るためには進化
し続けなければならないことの比喩として用いられている。
赤の女王仮説は生物進化に関する仮説の一つなのですが、
バフェット氏も長い投資歴の中で、新しい運用方針を
少しずつ実践しているのかなと考えることもできます。
バフェット氏に関する書籍を読んでいくと、初期のことは
割安株だけを買っていた時期がありました。
後に、これでは大きく儲けることができないとわかった時
「たばこの吸い殻投資」という言葉で戒め、運用スタイルに
変化をつけていきます。
IBM株の投資が正しい投資になるかどうかの答えは当分
先になると思いますが、あなたはどう思いますか?
私の場合も昔は会社四季報が主な情報源でしたが、最近では
会社四季報に加えて四半期決算資料を読んだりして成長株を
探すことに力を入れています。
その一方で昔から変わらないこともあり、典型的なもので
高配当かつ安定した業績の株もたくさん保有しています。
バフェット氏も保有しているポートフォリオの大半は保有を
続けるでしょうし、売る気もないと思います。
既存の方針は守りつつも、進化していく運用法に注目です。