ここのとこの報道を見るに、ドイツのメルケル首相、欧州問題の解決策に、ことごとくノーを乱発しまくっております。
通貨統合なのに財政統合でない、今のEUでは、独仏など主要国がPIIGSの財政政策にも責任をもつべき、というか、持たざるを得ないのだが、それが分かっていない(同様に、ECBもPIIGS国債を買いまくるべきと思います)。
通貨統合で旨味を得ているドイツは、その真逆のPIIGSに財政支援するのが当然だし、せざるを得ないのだが、それも分かっていない。
何より、そういうドケチ=不公正をやると、巡り巡ってドイツ経済が大打撃を受けることになるのだが、それが分かっていない。
ドイツが旨味だけ得よう、損を減らそう、と考えているうちは、PIIGS問題は解決しないでしょう。
ドイツにも被害が及び、問題長引かせで、旨味を上回るデメリットが来るようになって(バブル崩壊後の日本同様)、初めて問題解決方向に動くのかも、です。
問題解決がPIIGSへの本格支援(制御されたデフォルト)でなく、ユーロからの追い出し、もしくはドイツの飛び出し(制御不能のデフォルト)になる可能性も高まりつつあります、最近のメルケルおばさんの逆噴射振りを見る限り。
世界の投資家がドイツ国債からも逃げ出したくなるわけです、、、(^^;
ドイツの逆噴射の規模、期間がほどほどならば、欧州景気低迷で、世界景気回復はより緩慢化するものの、回復トレンドは変わらないでしょう。
米国、新興国は、金融緩和をより巨大化させてパッチ出来るからです(これは円高方向に作用。日銀ももっと通貨供給して欲しいものです)。
欧州の中でも包囲網が出来つつありますが、どの程度、どこまで、ドイツの逆噴射が続くか注視を。
(補足) 青臭い考えかも知れませんが、世の中って、結構、シンプルだと思うのです。
なるようにしか、ならない、と思うのです。
それなのに、甘い汁、青い鳥を追い求めるから、ヒトは苦しみ、メルケルは暴走し、EUは迷走し、安住氏は大臣になり、日本経済は没落していくのだと思えるのです、わたくし的には(--;