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(続き)井上デフレの再来に注意

 井上デフレについては、その歴史認識を誤って捉えている論評も多いです

 意図的にねじ曲げている論評も多いです(by財●省一家)


 財政政策主導だった最近の日本の『常識』で、財政政策なる景気対策がなかった時代を見ると、トンチンカンな論評になるようです。

 公共事業など財政出動の乱用は、先進国ではむしろ、デフレ長期化方向に作用することは以前書いたとおりです。

 そして、当時の日本は、当時の技術レベルでは、世界の先進国でした。

 それなのに、井上デフレについても、財政政策を過大視し、金融政策を軽視した論評が多いのです。

 

 それは、金融政策では、市場を通じた概ね公正な資金配分になりますが、財政政策では、政治経由の恣意的なバラマキが可能になる、ゆえに、利権・税金詐取には好都合、という政治的側面があるのだと思います。

 財政政策は即効薬ですが、使い道を誤ると安易なバラマキ、麻薬になる。

 そして、それに毒されたヒトが未だ多いのが、井上デフレの歴史認識が曇る原因でしょう。

 

 まあ、近年の日本のエコノミスト(水野●夫、浜●子さん)やマスゴミには、このようなオールドケインジアン(バラマキ万能派)のみならず、マルキシズム(官僚統制派)、反米安保などの宗教に洗脳された向きが多いので、こと井上デフレに限らず、変な経済論評が多々あるのですが、、。

 


 話がだいぶ逸れましたが、ともあれ、社会主義化が進んだ昭和50年代以降の日本と、井上デフレ当時のマッチョな日本では、今のほうが、無駄なバラマキ縮小=反増税=デフレ是正への政策転換は、より困難になるでしょう、おそらく(--;
 マッチョな気風は、戦前が全否定された戦後日本よりも、日本領だった現在の韓国に温存されていますね。

 

 あと、昔、陸軍、今、財務省、という絶対権力の構造、、、この点からも政策転換はぐぐっと遅れる可能性が高いです。 

 財務省や官僚や、その取り巻き政治屋にとって、バラマキ拡大、予算拡大、増税は、全て権力拡大、利権拡大になるからです。


 マスゴミも政権も学界も教育界も、そして戦後教育でエリート?として育った今の官僚も含め、左翼カルト色が強い現在の日本では、大本営的報道や書籍出版がバンバン成されて、国民もホントの問題が分からないでしょう。 

 格差是正のかけ声の元に、バラマキ拡大もしくは維持が、無駄なバラマキも含め、正当化され、そのために増税を、、という世論誘導が成され続けるでしょう。

 前にも書いたとおり、打ち続くであろう震災もこの傾向を助長するでしょう、、昭和50年以降の日本人の世代交代=気質変化と相まって。
 不公正、非効率で景気に影響しない、もしくは却ってアシを引っ張るバラマキをまず切りましょう、とはならない。

 形式だけで、事後に実行されない仕分けパフォーマンスで誤魔化される。

 

 バラマキによる国の借金増大に抗し、返済金を減らすための低金利維持政策=国債価格高騰政策=デフレ維持政策=通貨供給抑制政策=円高政策=空洞化政策=貧乏人増大政策=左翼政党支持者増大政策、、、も維持されることになります。

 形式だけの為替介入で誤魔化され、円高不可避と誤魔化されてつつ。

 

 つまり、今の政治体制では、カルト政策=バラマキ維持政策=増税・円高路線が続く可能性が高いのかも、ということです。

 

 政権交代になればOKか、というと、そう単純ではない。
 自民が利権政党化=バラマキ政党化=角栄病になったのも、左翼カルトのバラマキ政策に対抗した結果であり、自民もこの病気から治ってませんから。

 自民への政権交代ならば、本質的に経済政策は変わらないでしょう。

 バラマキ先が元に戻るだけです。

 

 

 結局、みんなの党以外では、円高・増税路線は変わらず、マイナーチェンジ程度がせいぜいでしょう。 こういう政党が、キャスチングボートを得られる程度以上に勢力拡大しないと、増税・円高路線=デフレ維持路線は変わらない。

 ちなみに私は政党の支持者でなく、政策の支持者です



 以上の延長線上で考えると、井上デフレ化は、現実味を帯びて来ますよねえ(-_-;) 

 私が海外在住の外国人だったら、日本を投資先には選べません(当面、重宝な日本国債by財務省カルト、、は別として。 こういう日本国債の状況も円高要因)。

 

 

 ちなみに、井上デフレは、高橋是清がリフレ政策(=適正インフレ化政策=通貨発行量適正化政策≒円高是正政策)を取ったことで終息しました。

  大恐慌の最中、日本はいち早く景気回復したのです(今回は、それと逆パターンになるリスクがあります)。

 

 しかし、是清は軍部に暗殺され、長期デフレの貧窮やマスゴミの煽り報道で愚民化した民衆が軍部支持に回って、リフレ政策は軍備拡張のバブル政策に化けてしまいました。

 結果、終戦後のハイパーインフレ(ハイパースタグフレーション)に至ったのです。

 

 で、このハイパーインフレが、今の財務省・日銀が通貨供給抑制政策(=円高政策続行=デフレ政策)を続ける言い訳になっております。 

 ハイパーインフレは、是清のリフレ政策で起きたのでなく、軍部のバブル政策で起きたのに、リフレ政策=ハイパーインフレ、というすり替え、洗脳を行っているのです。

 この悪い流れを断ち切れるのは、国民の投票行動のみなのですが、、。

 

 でも、自分たちの運命を、簡単な投票行動で、天国にも地獄にも変えられる。 私たちは当時と違って恵まれた環境にいます 

 

 

(補足)カリスマ投資家、バフェットさんは日本に直接、投資していないからこそ、日本にリップサービス出来る。

 直接投資してたり、日本在住ならば日本に辛口になるはずです。 生活が掛かってきますから。

 無知、もしくはお馬鹿、もしくは無責任でない限り、辛口になるはずなのです。

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