何故、こんな時に大きなロットでの売買を続けるのか?
危ないと思えば、休めば良いのにと思うが.....
事件、事故による暴落と、業績悪化、景気悪化による暴落では、底値狙いの買いのリスクにも大きな違いがあるが、あまり意識されていない感じがする。
事件、事故による暴落では、その影響を市場が織り込んで、その回復まで織り込めば、直ぐに元に戻ることが期待できる。
しかし、業績悪化、景気悪化による下げ局面の一部となる暴落では、戻りは弱いか、戻りも無く下げていく可能性を考えられる。
業績悪化、景気悪化の回復は、短期で成し遂げられるとは限らず、失われた10年と言われる様な低成長の長い停滞時期を必要とする場合、マイナスプレミアが発生し、安く捨て置かれることになる。
日本はバブル崩壊後、失われた10年とか言われたが、その後も低成長が続き、失われた20年とか言われる様になってきた。
欧米諸国の財政悪化による金融収縮、財政引き締めは、欧米諸国にゼロ成長の時代、失われた10年と言われる様な長期の低成長が続く可能性を織り込めば、成長を前提とした株価プレミアムは剥落するだけでなく、更なる業績悪化を前提とした新たなマイナスプレミアの水準を目指す可能性もあり得るのでないか。
これは中長期の投資家の思考であるが、短期投資家も無視していいわけではないと思う。