映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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ユーロ安基調

週末の日経平均は8374.91(-104.72) 雲 基準線 転換線の下 ボリンジャーマイナス2σ8379の下 MACDは下落 RCIは底。強い下降基調。ただし十字足となっており、何らかの転換を示唆しているかもしれない。

ダウは11769.16(+25.43) 雲の上だが、転換線の下 基準線11790を割り込んだ。ボリンジャー TPの下 MACD RCIは下落。目先の節目を割り込み、上昇基調がくずれかかっている。

ドル円 は76.90基準線 転換線の下雲の下限 76.91の近辺 ボリンジャー TPのすぐ下 MACDは下落 RCIは底。円高基調になりつつあるものの、勢いはない。

ユーロ円 雲 基準線 転換線の下 ボリンジャーマイナス2σの上 MACDは下落 RCIは底。強いユーロ安基調。


欧州債務危機の出口がますます見えにくくなっている。ドイツとイギリスの首脳会談でメルケルドイツ首相は、ステップバイステップのアプローチをとると発言したようだ。しかしこれは戦争では、戦力の逐次投入という失敗不可避の戦略だ。今起こっているのは、ファンダメンタルを素直に反映するという動きからは遠く離れた投資家の心理戦である。ギリシャの国債の50%を放棄させられた投資家は、少しでも危険のある国債を持つことに当然強い不安を抱いている。これを安心させるためには、ギリシャのような事態が二度と起こらないということを、具体的な資金の裏付けをもって見せなければならない。しかもそれはさしあたっての必要額ではなく、将来起こりうる最悪の事態でも余裕をもって対処できるものでなければならない。借金の棒引きという禁断の手を使った以上、投資家をなだめるには、ECBが無制限に支えるか、他の国が直接買い支えるかいずれかしかあるまい。

財政の一体性の強化とかいったプランはあくまでも中長期の課題であり、当座の債権を保証してくれるものではない。そういう海のものとも山のものともわからない約束で、債権を買ってくれると思うのは、自分でお金を賭けたことのない人だろう。破綻するかもしれない国の国債の価値EUがささえらてくれれないというのであれば、その国はユーロから離脱させるしかない。しかしその時は離脱させられた国は、通貨の切り替えで大混乱するだけでなく、新たな独自通貨は急激な切り上げを余儀なくされ、輸入物価は急上昇するであろう。残ったユーロも決して無傷ではなくおそらくは切り上げられドイツは国際競争力を失うかもしれない。

ユーロを守る覚悟が本当にドイツにあるのなら、参加国の財政の破綻をあらゆる非常手段でささえる決意を示して、投資家の恐怖を払拭しなければならない。もし泥をかぶる覚悟がないのなら、大きなお店はたたんで、それぞれの屋台での商売に復帰すべきであろう。そうだとすればユーロは身の程をこえた店がまえだったというしかない。大きな店構えをもつ限り、維持費がかかるのだ。
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