【話題の本】『冷えとり生姜かんたんレシピ』森島土紀子監修

AAI Fundさん
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燕三条製「おろしスプーン」が“勝因”!?

 空前のショウガブーム?である。古来ショウガは香辛料や食材、生薬として親しまれ、体を温めるショウガ湯などは生活の知恵として受け継がれてきた。近年、「冷え」に悩む女性を中心にジンジャーシロップなどが人気を博してきたが、ここにきてショウガ入りペットボトル茶からお菓子、入浴剤まで、お手軽なショウガ入り商品が続々登場している。

 そんな動きを背景に、先月6日に発売された本書は既に3刷、8万部を超える勢い。「夏に続いて冬も節電を迫られるということで、体の内側から温めてくれるショウガに関心が高まっているようです」と世界文化社メディアプロモーション部の南由佳子さん。

 単にショウガ料理のレシピ集というなら、食品メーカー、永谷園「生姜(しょうが)部」による充実したサイトをはじめ、他にも選択肢がある。一方、本書の特徴は何と言っても「おろしスプーン」が付いていることだろう。


おまけと思って見くびっていたら、何とまあ、主役級の存在感。金物の産地、新潟は燕三条(つばめさんじょう)製のしっかりした製品だった。おろし金がスプーン型になっていることで、おろしショウガをそのままお茶やスープ、鍋などに入れて混ぜられる。かつ、洗うのも楽チンというわけだ。

 レシピは全39種でちょっと物足りないが、人気の専門店「生姜料理 しょうが」(川崎・新百合ケ丘)のオーナー、森島土紀子(ときこ)さんが監修を務めたとあって、どれもおいしそう。


「白菜とホタテの生姜スープ」や「生姜水餃子(すいぎょうざ)鍋」は冷え込んだ日、体を芯(しん)から温めてくれそうだ。また、年末のパーティーにピッタリなのが「アボカド生姜ディップ」に「さんま缶とチーズの生姜春巻き」。定番料理にひと手間加えた「豚のアップルジンジャー焼き」も捨てがたい。ああ、食欲の秋…。









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