金融システム上重要な29行

goodknight1987さん
goodknight1987さん
まず、国分けしてみた

<日本>
三菱UFJフィナンシャル・グループ
みずほフィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループ
<中国>
中国銀行
<アメリカ>
バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン
シティグループ
ゴールドマン・サックス
モルガン・スタンレー
JPモルガン・チェース
ウェルズ・ファーゴ
ステート・ストリート
<ドイツ>
コメルツ銀行
ドイツ銀行
<フランス>
BNPパリバ
クレディ・アグリコル
ソシエテ・ジェネラル
バンク・ポピュラーレ
<イギリス>
バークレイズ
ロイズ・バンキング・グループ
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
HSBC
<スイス>
クレディ・スイス
UBS
<ベルギー>
デクシア【破綻】
<オランダ>
ING銀行
<スペイン>
サンタンデール銀行
<イタリア>
ウニクレディト・グループ
<スウェーデン>
ノルデア

日本の3メガはすべて対象。1行落ちるよりは良かった
中国が1行はそれでいいの?感が残る。時価総額では中国銀行より上の中国工商銀行、中国建設銀行は入っていない。国際業務比率が小さい、ということか
HSBCは香港にすべきかと思ったが、ロイターの記事で「中国は1行」となっていたので、イギリスに分類
アジアは4行。現状の経済台頭ぶりを考えると少ない
オセアニア、中東、南米は対象なし
金融界はまだまだ欧米支配ということか

アメリカは8行。妥当なところが入ったといえる
日本もそうだが、公的機関は対象にしないらしい。フレディマックとファニーメイ。日本ならゆうちょ銀行。つぶれたら大きな被害が起きるが、政府の支援が期待できるから対象外か?
「その国にとって重要」ではなく、「世界の金融システムにとって重要」なので、多国籍企業が対象ということだろう。農林中央金庫や信金中央金庫もつぶせない金融機関だが

ヨーロッパは17行。既に破たんしたデクシアが入っているのはちょっと・・・
まあ、救済されたからいいものの
各国妥当なところが入ったということか。サンタンデールやウニクレディトが基準を満たせるのか、包括戦略での「Tier1で9%の自己資本比率」を達成できれば問題ないが

ところで、野村HDやAIGは入らなかったんだ・・・
バークレイズ・キャピタルはバークレイズ傘下ということで規制対象?
これを見て、ゴールド・マンサックスやモルガン・スタンレーが銀行業からもとの投資銀行に戻るんじゃないか?という気がしないでもない

金融システム上重要な「銀行業」のみ対象にした感が否めない
証券・保険[生保・損保]・再保険にも金融システム上重要な会社は多数存在する
保険ではAIG、アリアンツ、アメリカンファミリー、ジブラルタルなどなど
再保険ではミュンヘン再保険やスイス再保険など
自己資本比率では健全性を評価できない業種なので、別指標を検討し、重要な多国籍企業は基準に上乗せする方法を考えてほしい。ソルベンシーマージン比率はあまりにあてにならないので、他の指標がいいんだけど・・・
goodknight1987さんのブログ一覧