ギリシャ国債、50パーセント減額で、ユーロが吹き上げる。銀行側に、メルケルの恫喝がさく裂、渋々、減額に応じる。
サルコジは、われわれの対応が正しかったと発言。
さて、?である。今回の処置は、おそらく、国債の信用を落とすことになるだろう。イタリヤの国債の入札が不調に終わったが、これがはじまりになるだろう。
ギリシャに、碌な調査もせず、貸し付けた銀行も、自業自得であるが、今回の処置は、あまりよい手ではなかったが、かといってよい手があるとも思えないというところか?
ユーロ圏首脳会議が終わったあとの、メルケル首相の一言。
「ギリシャは特別です。他の国の国債の減額は許されない」
ギリシャ国債が50パーセント減額されるのは、特別であったはずで、誰がメルケル首相の言葉を信じるであろうか?
株式市場も、面白いことになってきており、東電の次は、オリンパス。松下の為替差損による赤字決算。
日本企業は、想定為替レートを下げてくるはずなので、おそらく、これも、為替レートに影響を与えることになるだろう。
経団連の、政府に対する為替対策要求であるが、これもおかしな話で、為替を円安に誘導したとしても、日本企業が、日本円の買い方に回るので、道理に合わないことを要求しているように思えてしまうのであるが、これが矛盾というやつである。まずは、「先づ隗より始めよ」自らが、円売りすればどうですかと言いたいところであるが。これは言ってはいけないことなのかも。
<為替相場>
ドル円 75.20~76.80
ユーロ円 105.20~107.80
ユーロドル 1.3850~1.4250
材料テンコ盛り相場になると予想。
11月2~3日 FOMC
11月3日 ECB理事会
11月1日と3日には中国の重要指標
各国の重要指標も多く発表されるので、値動きが荒くなりそうである。
ユーロ安、ドル安か?
日本の財務相はあほなので、円高である。口三味線がずっと聴き続けると考えているようであるが、無駄である。
さらに、貿易交渉を、二国間から、多国間にルールを変えたいという、アメリカの思惑を考えると、ドルは安く誘導してくるであろう。
そうすれば、5年もすれば、日本の製造業は、全滅である。力のあるところは、外国に出ればよいが、日本企業の面白いところは、誰かが、ある国に出ていくと、そこに集中するところである。とくに、今回のタイの洪水は、よい例になったであろう。タイが良さそうとなれば、すべての企業がタイに出て行くのである。タイの場合は、親会社について、中小企業もかなり出て行っているはずなので、体力のないところは大変なことになるかも。つまり、報道以上の被害が出るかも。
話を元に戻して、ウシ象は、ユーロ売りをするつもりである。
月曜の日本時間で上がってくるようであれば売りたいが、ヨーロッパがどう動くかが、カギになるかも?
オリンパスで少し稼がしてもらったので、三段階に分けて売るか?
<株式相場>
日経平均 8800~9150
円高、赤字決算、下方修正のオンパレードになりそうである。ダウが上がっているので買う、ギリシャが落ちついたので買う、政府が介入しそうなので買うなど、いろいろな理由があるが、ここは、戻り売りかと考えている。しかし、企業が、想定為替レートを円高方向に修正してくることは見え見えなので、意外と底堅いと考えられる(島精機は、下方修正であったが、想定為替レートを、円高方向に見直しており、株が買われている)。
気になるのは、ヘッジファンドを規制するべしということが、世の中のコンセンサスになりつつあること、つまり、良くも悪くも、株でも、先物でも何でもそうであるが、値動きするから買われるのであって、値動きしないならだれも買わないということ。
つまり、売買が戻らないということである。
小型株が、まだ、割安であるが、おそらく、あまり買いが入らないのではと考えている。不思議なもので、割安な小型株ほど、信用買いが入っており、上値がかなり重そうである。
今日近所の本屋に行ったところ、あまりよい本が売っていなかった。
購入した本は以上
「代打人生論」川等幸三著
「読む人間」 大江健三郎著
二冊である。しかし、本屋にあまり買いたい本がない問うのも困りもので、ほとんどの本屋がこういった状況なのであろう。
どこの本屋でも同じような本しかない、仕方がないので、天王寺、梅田に行く。変わった本が欲しければ、専門書店に行くしかない。たとえば、東方書店のようなところにである。ただし、週末が休みなので、いけないのである。
それはさておき、この近所の本屋の悲しい状況である。
今週、北杜夫がみまかられたが、一応、ドクトルマンボウが置かれていたのであるが、北杜夫の本として、ドクトルマンボウなどは屁のようなもので、どうせ置くなら、岩波現代文庫の茂吉4部作(北杜夫は斎藤茂吉の実子であり、その視点から茂吉について書かれているのであるが、面白さ爆発である)を置いておくほうがよいと思うのであるが、しかしながら、これにはわけがあり、岩波の本は、確か買い取りであり、返品が効かないのである。
つまり、売れ残りが許されない本なのである。本屋は、書店から、本を買うのではなく、本を置いてもらっていると言えばよいか?つまり、本屋で、本が売れ残ったとしても、本屋が被るのでなく、出版社だったかな、取次だったかなが被ることになるのである。
本屋はリスクを取ってまで、そのような本を置こうとしないのである。また置いてあったとしてもなぜこれがという風な本しか置いていないのである。そして売れ残るのである。
岩波と同様に、藤原書店も返品に対して、否定的であるようであり、いまひとつ本屋に並ばない理由にもなっているのであろう(藤原書店の本は結構面白い。歴史が多いかな。アナール派の翻訳本が多いな。新しい歴史は、アナール派の概説書のような本である)。
小さな本屋は、返品ができないと、躊躇するのであるが、魚屋も果物屋も商店というところは、すべて、売れ残りというリスクを取って商売しているのである。本屋が、あまり儲かっていない理由はここにある。ブックオフ等、チェーン展開している古本屋に押されている理由もここにある。品ぞろえが、チェーン展開している古本屋まで劣ってしまっているのである(ブックオフが面白いのは、絶版本が置かれており、それがほとんど、100円コーナーに並んでいるところなのである)。
ウシ象も、新刊本やに行くよりも、ブックオフを一回りしたほうが、新しい発見(古い発見かも?)があって楽しいのである。
いっそうのこと、ほとんど売れない本や、かなり、ディープな本、たとえば、うちの本屋は、「平凡社の東洋文庫以外は置かね~んだよ。雑誌が欲しい奴は、よそに回りな」ぐらい頑固おやじが経営する本屋とかがあってもよさそうなのであるが全くない(ウシ象が知らないだけか)状況なのである。
一度、自らの書店に置かれている本をすべて読んでみて、ほんとうにおもしろいかを判断してみて、品物を置く必要があるかもしれないのではないだろうか(果物屋や魚屋は、腐ったミカンや腐った魚は置かない。そこの本屋のご主人に対する批判ではありません。以前のまずいラーメン屋に対しては批判であるが。つぶれたと思っていたのであるが、どうやら、まだ被害者を増産しているようである)。
そういえば、以前不思議なことに、スーパーのダイエーの中の本屋に、なぜか、澤田瑞穂大先生の「鬼趣談義 中国幽鬼の世界」という本が置かれており(ウシ象購入)、ウシ象は驚いてしまったことがあった。おそらく、新耳袋とかいう本や学校の怪談などがはやっていたので、怪談本の類と勘違いされたのではないかと思っているのであるが、澤田瑞穂大先生の「鬼趣談義 中国幽鬼の世界」という本は、どちらかといえば、研究書に近い性質をもったものです(確かに、中国の化け物を扱った本なので、ある意味怪談であるとはいえるかも)。