CDSを買った意味がない
CDSの発動事象として、CDS保有者にはCDSの売り手から補償を、
CDSの売り手は買い手保有のギリシャ債を、それぞれ受け取るべきだった
EFSFが部分的な保証を国債に与えたところで、CDSには勝てない
そのCDSが機能停止では、危ない国の国債など買えない
部分的な保証にしても2~3割程度。国債の償還は100%戻るか、デフォルトするかどちらか
部分的な保証の対象、発動要件も不明。新発債のみ保証対象であれば、既発債が売られる
既発債を対象にすれば、イタリア・スペインの既発債は2兆ユーロ。1割の補償もできない
財務省会合で議論されるだろうが、紛糾必至
まあ、これを市場は評価したのだから、正しいのだろう
モラルハザード、日本の不良債権処理時によく言われた言葉、
アメリカ・ヨーロッパは自分たちのことになると、平気で前言を翻す
人間だれしも同じ、ということか・・・
リーマンショック後、時価会計のモラトリアムが行われた。いまだ時価会計原則に戻っていない
が、会計上の利益を上げる金融機関がある【価格下落した自社発行債券の買戻し】
発行で得た資金は帳簿のどこに立てているんだ?
ギリシャ債の50%減損にしても、ほぼ恫喝に近い形でユーロ圏首脳が民間代表に受け入れを迫ったらしい。だから、記事を見るたび自発的にはカッコつきの「自発的に」になっているのか・・・
減損処理する体力が民間にあるかどうかが今後の焦点。監督規制を受ける銀行は仕方なく損失処理するし、それで自己資本が足りなくなれば各国政府およびEFSFに堂々と資本注入を要求すればよい
が、規制のないファンド・年金はどうする? しかもCDS持っている主体は絶対受け入れない。裁判だよ、普通。ギリシャ政府に額面通りの償還かデフォルトの選択を求めるよ。デフォルト宣言させればCDSで補償を受けられる。もちろん、CDSの売り手が補償する体力があることが前提だけど
そんな異常事態を強要した各国は、今回の合意で新たな資金拠出の予定なし
それでいて、域外各国・SWF、民間投資家にEFSFへの拠出を要求する始末
中国は既に参加と報じられている
今の枠組みで拠出するのはどうかと思うが・・・公開されていない条件があるのか?
ローマやマドリード、アテネに租界でも作るのか?
それとも、どこか租借するのか? 植民地支配時代の恨みを晴らすために
練習用とはいえ、旧ソ連から買った空母がスエズ海峡を通過して地中海の租借地に入ったら大問題扱いされるぞ。インド洋のディエゴガルシアを拠点にするアメリカへの敵意と取られる
まあ、世の中「包括戦略」と言っているし、株価も好反応。ヨーロッパではフランス大手3行が一時ストップ高。正しい選択をしたと信じたい
既にボロボロの『100年安心の年金』と違って、しっかりしたものであると信じよう
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
日記の訂正
後からわかった部分がありますので、訂正します
>そんな異常事態を強要した各国は、今回の合意で新たな資金拠出の予定なし
今回の首脳会議の結果、ギリシャ支援枠が1090億ユーロから1300億ユーロに拡大されましたが、拡大分210億ユーロはユーロ各国が新たに拠出するようです。スロバキアは新たな拠出免除の記事があり、判明しました
EFSFからの拠出と判断し、日記に記載しました
訂正します
後からわかった部分がありますので、訂正します
>そんな異常事態を強要した各国は、今回の合意で新たな資金拠出の予定なし
今回の首脳会議の結果、ギリシャ支援枠が1090億ユーロから1300億ユーロに拡大されましたが、拡大分210億ユーロはユーロ各国が新たに拠出するようです。スロバキアは新たな拠出免除の記事があり、判明しました
EFSFからの拠出と判断し、日記に記載しました
訂正します