意外と下げ渋った

優利加さん
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昨日の米国株は大幅反落した(DJIA -207.00, NASDAQ -61.02)。NY外為市場では円ドル相場がが一時75円73円まで円高となった。これらを受けて、本日の日本株全般は下げて始まったが、切り返して陽線で終える銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が587に対して、下落銘柄数は884となった。騰落レシオは85.01%へさらに低下した。本日も売買代金の1位と2位はオリンパスと東京電力だった。

円高の進行は避けられないだろう。短期的には、欧州債務危機、米国の金融緩和が相対的にユーロ及び米ドルの価値を下げ、その結果円高圧力がかかる。しかし、根本的で長期的な問題は、日本では長期間に渡ってデフレが続いており、近い将来にデフレが終わる見通しが立たないことである。デフレが起こっているということはお金の価値、つまり、円の価値が上がることを意味する。一方、他の主要国ではインフレが続いてきた。インフレが起こるとお金の価値は下がることを意味する。したがって、円高が進み易くなるのは全く自然なことである。円高傾向を反転したければ、デフレを克服しなければならない。

TOPIXも日経平均も下げて始まったが、結局、陽線で終えた。米国株の大幅下落と円高にもかかわらず下げ渋った。そういう意味では意外と強いと言えるかもしれないが、方向感がないだけとも言える。本日のEU首脳会議の結果がどうなるか世界中の市場関係者の関心が集まっていることだろう。万が一、何も具体的なことが決まらなければ市場の失望は大きなものとなる。

TOPIX -1 @746
日経平均 -14円 @8,748円

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