[バンコク 19日 ロイターより抜粋] 大規模な洪水に見舞われているタイでは19日、首都バンコクの北部で一部住民の避難が始まった。バンコクでは郊外でわずかな浸水が発生。北部の7区が警戒態勢を敷いており、200世帯が避難した。その他、自家用車や貴重品を高台に移動させるよう住民に指示が出ている。
同国では全76県中27県が洪水被害が見舞われており、被災地域は160万ヘクタール(香港の約16倍)に及んでいる。
同国では洪水の影響で、アユタヤ県を中心に少なくとも6カ所の大型工業団地が閉鎖されている。
政府の洪水救済活動本部によると、バンコクの北方にあるナワナコン工業団地は完全に水没。同工業団地はタイ初の工業団地として開発され、270工場が入居、約27万人が働いている。
ナワナコン工業団地の南にあるバンカディ工業団地も危険な状態にあると伝えられており、入居企業は機械類の移動を指示されているという。
こうしたなか、タイ中央銀行は市場の予想通り政策金利を3.50%に据え置くことを決定した。
中銀は洪水の影響で一部の地域で物資が不足するなか、今後のインフレ圧力を見極める方針を示した。
ロイターのアナリスト調査では18人中17人が金利据え置きを予想していた。
中銀によると、金利の据え置きは6対1で決定。1人は利下げを主張した。
中銀は声明で「金融政策委員会は、洪水の深刻さを認識している。洪水により、一部の生産部門で操業が停止しているところもあり、年内の経済成長は従来予想を大幅に下回る」と指摘。「しかしながら、復興関連の支出により、内需は今後段階的に回復するだろう」 との見通しを示した。
深刻なのだ・・・・・軽視していた。orz