日本と台湾が中国市場を視野に合作するアニメーション映画「孫中山」の制作発表が17日、台北市内で行われた。清朝を倒し、中華民国成立につながった辛亥革命100周年を記念し、革命の指導者、孫文(孫中山)の活躍を3Dアニメで描く。
中台間の自由貿易協定(FTA)にあたる経済協力枠組み協定(ECFA)で、中国が台湾映画の輸入規制を緩和したことを受けた動きで、中国の映画市場へ本格的な参入を目指す台湾側は、この映画を足がかりとしたい考え。
映画の制作方針は今春発表されていたが、映画のために設立された「中華中山国際文化伝媒」を中心に、日本からはアニメの企画・制作大手「白組」などが技術面で参加。中国のアニメ制作会社も関わり、来年後半の中台同時公開をめざすという。
台湾で制作される「孫中山」像が中国市場で受け入れられるかについて、台湾側関係者は「国父(孫文)は(中台)両岸でも日本でも英雄。いい映画なら売れる」と話している。
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