コーディネイター役が,二人の女性。顔と発声がきれいなだけで投資知識ゼロのアナウンサーと,「あんた,本当にそれで商売やってんの?」と問いたくなるような低レベルのFPを登壇させず,生島氏の講演会というすっきりとした形にすればはるかによかったのに,という印象を受けたイベント。
彼女たちのトンチンカンな受け答えに,生島氏も最後の辺りでウンザリした表情をチラッと浮かべていた。彼女たちの資質というよりも,要は主催者の企画力の問題。低劣……。
「証券知識普及プロジェクト」とはいえ,実態は地元の証券会社なのだろう。りっぱなカラー刷りのパンフレットに記された予定時刻が守られないことに始まり,上記の企画力など運営面で感心しないことが少なからず。「あまりお近づきにならない方がいいだろうな」。
さて生島氏,ご存じの方も多いと思うが,筋金入りの個人投資家である。彼が参考銘柄として言及したのは,次の3銘柄。
ACWI iShares MSCI All Country World Index Fund
1554 上場インデックスF世界株式(MSCI ACWI)
1327 イージーETF S&P GSCI商品指数橘 玲を尊敬するという同氏,「全世界で,毎年7,500万人,人口が増加しつつある。これは,おおよそドイツの人口に相当する。これに応じて食糧が増産され,産業が発達していくという今後の世界の発展にかけるのが,投資の王道」。
なお「かつては投機的な売り買いを随分やって来た」と述べた上で,次のことばには,実に説得力がありました。
「株式投資は,勘と度胸と祈り,では駄目」