yuhsanさんのブログ

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万一に備えて行動しろ

以前のNHKテレビ番組で、東京に2~3年以内に直下型地震が起きる確率が、従来の70%から90パーセントに高まったというような研究結果を取り上げていました。著名な公的機関の研究グループによる100%に近い数字を見れば、不安に思う人も多かったと思います。


地震予知は不可能が学会の常識と聞いていますので、予知を発表することはよっぽど確信があるのか、予算を取るための花火なのか、時間が証明してくれます。ただ、この種のニュースでいつも思うことは、地震が起きなかったときの結果責任は、誰が取るのかということです。


地震の原因がプレートのずれによるものであることは、科学的に証明されていますので、いつかは東京に地震が起こるでしょう。それは誰でも知っています。問題は、2~3年経って地震が起きなかったときに、「起きなくてよかったね」で片付けてしまうのか、発表したことも忘れてしまうのかで終わることです。


国民生活の面から見れば、予防に金と時間をつぎ込んでも、より安心であれば無駄にはならなかったともいえます。どうせ地震予知など当たりはしないと思っている人も多いことですから、警鐘になるのかもしれません。でもコストが掛かります。


日常生活や行政上の備えはそれでいいとしても、株式投資の面から見ると問題は簡単ではありません。万一に備えて、銘柄選別や投資の時期を変えていたのでは、機会ロスによるコストは、結局自分で負担しなければなりません。


先日、この欄で関西電力の投資価値について、原発に北朝鮮のミサイルが打ち込まれたときの危険を指摘していたのがありました。確かに可能性としてはゼロではなく、万一に備えて行動する・・・ならば電力株は即売りです。でも、原発に北朝鮮のミサイルが打ち込まれたら、関西電力だけの問題ではありません。おそらく日本の体制が崩壊します。


タバコが嫌いだからJT株を買わない、原発反対だから太陽光パネル株を買うというのは好みの問題です。銘柄に好き嫌いがあるのは当然です。でもここまでです。いつ起こるか分からない危険に備えて、投資行動を制約するのは株投資の本質を読み違えています。株は理屈抜きで金儲けの手段と割りきって投資しないと、時間との競争に勝てません。


投資に当たってのリスクは、常に頭に入れておかなければなりませんが、投資にリスクはつきものです。リスクをチャンスに変えることを考えて行動するからこそ、儲かるチャンスが生まれるのです。反対にリスクを不安に思う人は、株をやる資質はありません。現金をタンスにしまい込んで、チマチマした生活で満足する生活・・・それも悪くはないでしょう。


私は阪神淡路大震災のとき、これから関西には50年間大地震がないとみて、関西に地盤を持つ会社の株を買いました。今回の震災が100年に一度ならば、今後100年間は東北に地震がないと考えて、投資戦略を練っています。

 

 


 

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