先週金曜日の米国株は大幅反落した(DJIA -240.60, NASDAQ -65.36)。欧米だけでなく新興国も含めた世界的な景気減速懸念が台頭してきた。ギリシャの財政再建は予定通りには進まず、遅れていることが明らかとなった。欧州債務問題はまだ暗いトンネルの中だ。これはユーロの構造的な問題が原因でもあるので、問題の根が非常に深く、そう簡単には解決しない。一時的に楽観的になるが、直ぐにまた悲観的になる。その繰り返しが当面続くと覚悟しておきたい。
欧米の株価大幅下落を受けて、本日の日本株全般も大きく反落した。東証1部では上昇銘柄数が249に対して、下落銘柄数は1,354となった。騰落レシオは109.23%へ急落した。世界的な景気減速懸念を織り込むように、商品市況関連銘柄の下げが目立った。非鉄、海運、商社、石油などの銘柄は大きく下げた。他方、NTTドコモ、KDDIなど通信やゼネコンなど内需関連銘柄は上げた。外需銘柄から内需銘柄へのシフトが起こっている。
TOPIXも日経平均も下放れて寄り付いたが、長い下ひげを引いて下げ渋った。しかし、時の利は再び売り転換し、狭いレンジの往来相場が続いている。25日移動平均線の下へ再度沈み込んだので、積極的に上値を買い上がろうとする人はほとんどいないであろう。
TOPIX -14 @747
日経平均 -155円 @8,545円