≪芳醇な香りとエレガントな余韻≫
ハレー彗星(すいせい)が夜空を駆け抜けた1811年、シャンパンの老舗メゾン「ペリエ ジュエ」は誕生した。メゾンを代表する商品で、アネモネの花がボトルに描かれた「ベル エポック」は、その美しいデザイン同様の繊細な味わいが特徴だ。創業200年を迎えた今年、現地では著名なソムリエや評論家などが招かれ、歴代のシャンパンを味わう試飲会が開催された。参加したソムリエの田崎真也さん(53)に、その魅力を聞いた。
■100年前の味わい
フランスで開催された試飲会は、1911年以降に作られたビンテージボトルのシャンパンを、年代別に飲み比べるスタイルで行われた。ビンテージボトルとは、天候などの条件に恵まれた年しか造らないシャンパンのこと。田崎さんは「多くのメーカーが畑や区画などを限定しないのに比べ、ベル エポックは畑や品種を限定してビンテージを造っています。一本線の通った味わいが守られているのが特徴です」と話す。
爽やかでエレガント。そんなベル エポックならではの味わいの秘密は、ブドウの配合にあるようだ。「このシャンパンには、白ブドウが50%の割合で入っています。一般的なシャンパンより比率が高く、エレガントな余韻を感じさせる仕上がりになるのです」
1911年に作られたシャンパンをはじめ、歴代のビンテージを味わった田崎さん。「1911年のものは外観は黄金色で気泡は少なく、ドライフルーツやトリュフとともに、たまりじょうゆのような芳醇(ほうじゅん)な香りをほんのりと感じました。シャンパンは酸化しにくいのが特徴で、熟成が進むほどに味わい深くなるんです」
しかし、1世紀前のシャンパンはなかなか味わえないもの。100年間というわけにはいかないが、自宅での熟成も楽しみ方の一つなんだとか。「できれば、振動の少ないセラーで寝かせてください。質の良いビンテージシャンパンを選んで、自分だけの味を完成させるのも楽しいですよ」
■ガレのデザイン
ペリエ ジュエは1811年、シャンパン造りを家業とする家に生まれたピエール・ニコラ・ペリエと妻のジュエが創設。2人の名前からブランド名が付けられた。
夫婦が丁寧(ていねい)に造り上げた繊細な味のシャンパンをベースに、2代目のシャルル・ペリエがほかのメーカーに先駆けて辛口シャンパンやビンテージなどを次々と発表。瞬く間に評判を呼び、同時に多くのシャンパンファンを増やすことにも貢献した。
メゾンの魅力は、なんといっても伝統に裏打ちされた品質を守り続けていることにある。2世紀にわたる歴史の中で、最高醸造責任者は7人しか存在しない。現在の最高醸造責任者であるエルヴェ・デシャン氏は、就任から今年で18年目となった。
そして、メゾンを代表するベル エポックといえば、ボトルに描かれたアネモネのデザインが印象的だ。これは1902年、優美なガラス工芸作家として一時代を築いたエミール・ガレ(1846~1904年)に描かせたのが始まりという。飲み終わった後も、空き瓶を部屋に飾って楽しむ人も多いだろう。創業200周年を記念した今年6月には、新たなビンテージボトル「ペリエ ジュエ ベル エポック 2004」が登場した。
「シャンパンの芸術品」とも称されるベル エポックをはじめ、世界中で愛され続けてきた味わい。これからも変わることなく、守られ続けていくのだろう。
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