ポイント
FOMCの内容が予想の範囲内にとどまったということで、ダウ平均株価が大引け近くに出尽くし感から値を崩しました。これを受けて、今日の日経平均株価も厳しいスタートとなりそうです。8,600円を切る寄り付きを想定しています。ただし、新たな悪材料が飛び出しての下げということではないことに注目しています。今日のザラバを引き上げるような明確な要因は見えないため、上値の重い展開と見ざるを得ないのですが、一方でダウ平均株価の反転の時期を探る時期に入ってきたような気がしています。
米国マーケットを振り返る
FOMCでFRBの保有する短期米国債のうち4000億ドル分を長期債にシフトする「オペレーション・ツイスト」が発表されたのですが、すでに株式市場は織り込み済みということで、大引けにかけて利食い売りが鮮明になりました。
このため、ダウ平均株価は大引けにかけて急落して283.82ドル、2.49%安で終えています。
VIX指数は13.57%の急騰を見せ、投資家のセンチメントが悪化したことを示唆していますが、3時を回ってからの急速な上げが鮮明です。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)は8,515円まで下げていますので、今日の日経平均株価も8,600円を切ってのスタートになりそうです。
今日は、キリン堂など6社の決算発表のほかには、目立った経済指標の発表は予定されていません。
ドル円は前日の水準から大きく変化していないのですが、FOMCに絡んで一時大きくドル高円安に振れたところから、円高に戻しているために、マーケットには多少の重石になりそうです。
以上からザラバは上値の重い小動きと見ています。
ちょっと一言
二つほど。
一つは為替。この記事の中で引用した図には示されていませんが、ドル円が再び円安方向に振れる動きを見せています。多少下値を支えそうです。
もう一つはダウ平均株価の今後の動き。FOMCが予想の範囲内であったことが、今日の下げの主要因であったわけで、新たな悪いニュースが出たわけではありません。欧州の情勢には気を許せず、G20の展開から目を離せませんが、そろそろダウ平均株価の本格的な反発の時期を探る局面に入ってきたような気がしています。
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