政治家ならずとも社会人ならば自分の発言には責任が付きまとうものですが、また愚かな発言により一人の閣僚が辞任しました。これだけでも唾棄すべき不快な行為ですが、これをネタに自民党などが野田総理に対し、やれ任命責任だとかトカゲのしっぽ切りだとかで騒ぎだすことも非常に不愉快です。
自民党だって同じようなことはいくらだってあったのに、閣僚の不手際で責任取って辞めた首相がいたかね・・くだらない政治ショーはとうの昔に国民から呆れられてるのにそれに気づいていないのは井の中の永田町住民だけです。
今日、昼のニュースで東京電力が福島第一原発の事故による損害賠償の本払いに必要な書類を仮払い請求した人に発送を開始したようだが、その書類のボリュームが尋常ではありません。請求書だけで60ページ、案内冊子がなんと160ページ(;一_一) 保険屋の案内書類が可愛く見えます。
これは何を意味するかというとただ単に東電は賠償に不誠実だということです。国民年金未納問題にしてもそうですが国とか大企業はお金を払いたくない時は手続きを複雑怪奇にして書類の記入をあきらめさせるとか、どうでもいい不備をネチネチと何回も指摘して断念させるのが常套手段です。
東電の賠償に対する姿勢もこれに準ずるでしょう。60ページの請求書なんて聞いただけで気が遠くなります。しかも、交通費は一律5千円とか決まっているらしくその不誠実さは推して知るべしです。 誰のせいで故郷から遠く離れた見知らぬ土地で不便な生活を強いられているのかまだ気付かないようです。
東電の賠償方法はただ一つ。避難している方々のところへ一軒一軒訪ねて行き今回の事態を招いたことをひたすら謝罪し、賠償については金額に一切の制限を設けず請求された金額に不平不満を一切言わずに一言「承知いたしました。直ちにお支払いさせていただきます。」だけでしょう。
直接謝罪に出向かず、200ページに及ぶわけのわからん書類を送りつけられて怒りが収まる人がいるわけないです。私だってもし原発のせいで故郷を後にしなければならなくなったら中電の社長が来ようが会長が来ようが許す気なんてさらさらないです。