SPE(エスピーイー)さんのブログ
インド雑感-1
デリーでのテロについて、インドの人と話していたところ、ムスリム(イスラム教の信者)の話が出てきて、殆どのテロはムスリムが実施していて、パキスタンがその後ろ盾として支援している、ということでした。
パキスタンには、アフガニスタンの平定のために、米国が大きな支援をしており、一般的には親米国家のように思われていますが、インド人によると
・パキスタンは貧しいため、お金と技術をくれる国や企業であれば、誰とでも握手する
・パキスタンは、いくつもの顔を持っており、一つの面しか持たない国ではないので、国自体を信用していない
(支援を受けている米国が指名手配しているテロ犯人のウサマ・ビンラディン氏を匿っていたことでも、いくつもの顔で外交していることが分かるであろう、と熱弁でした。日本人にも、分かり易い例ではありますが…。)
・パキスタンは、元々、第二次世界大戦前は、イギリス(UK)の植民地で、言語もインド北部と殆ど同じであり、一体として植民地経営されていたものの、ムスリムの多い地区とヒンズーの多い地区に分けて、UKが独立させてしまったため、2つの国家となっている
(実際に、今のインドのシン首相はパキスタン出身ですし、いろんな重要人物でパキスタンの土地の出身は多い)
・ムンバイ、デリーなど起こっているテロの殆どは、インドの人はパキスタンが支援していると、ほぼ信じている
・宗教の話に私があまり反応を示さないので、最終的には、「アジアの北朝鮮」と言い、軍事国家なのだと説明してくれました。
今度はそこから、銃の保持の自由度の話となり、インドは拳銃を保有する権利は比較的取り易いが、より長距離を連続発射できる機関銃の所持は厳しく規制されている。しかるに、パキスタンは、機関銃でも保有免許は比較的取り易い、従い、市民の誰もが武器を持っており、……。
いつもは、経済のことを話する場ですが、今回はインド、デリーでのテロが起こったことを受けて、インド人に聞いてみた話を書いてみました。
UKの植民地という例では、イスラエルと中東地域も同じようにUKの植民地でありましたが、第二次世界大戦にてドイツと戦うUKは、ユダヤ人とアラブ人の両方に、ドイツやイタリアに勝ったら、独立の方向で支援するという、両民族に独立の約束をしています。
イスラエルと中東諸国との戦争は、UKの植民地政策が原因でもあり、本来は、UKは旧植民地に対する大きな責任があります。
このようにUKに対して、インド人複雑な感情を持っているようです。古いけれど、現在も機能しているインフラを作ったのはUKです。ただし、植民地経営のためのインフラ投資なので、相当の搾取が行われ、UKに冨が移転しました。 英語が話せることはビジネス上の大きなメリットであり、インフラ整備や英語でのビジネス、という観点では、良かったと思うメリットも感じているようです。インド国内では、200を超えると言われる地方言語があり、インド国内の会社同士にても、ビジネスは英語をしようしています。
尚、日本ではニュースにはなっていないかも知れませんが、インドでも地震は起こります。M4程度でしたが、壁がレンガ作りの家が多いので、今週のデリーの地震では、かなりの被害が出ていたようです。
(SPE)
こんばんは
う~ん。現地の密着した話はいろいろ考えさせられますね。。
貧しい国はやはりどの国とも握手してしまう傾向にあるのでしょうか。。
遠い昔、エジプト、カンボジアにいたことがありますが
国レベルの話では全くないですが
現地の警察の人を見て
貧しいということは人を醜くするのかな・・
などと考えさせられたことがありました。。
雑感2あるのですね。きっと。^^
Sariさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
あるフレンズさんから、インドのことを紹介して欲しいとの話がありました。
ただ、私はインドには住んでいるのではなく、出張ベースで出かけている状況なので、文化や習慣などを紹介するレベルではないため、たまたまインド人と話をしたことを雑感として書いてみました。
雑感-2となる次からは、本来の私の担当するビジネスで訪印する予定なので、投資関係についても内容に入れていきたいと思っています。(その前に雑感-2を投稿するかも知れませんけれど。)
自分の株式売買はこの半年程度は頻度が落ちていたので、株式についても、底値ゾーンでの購入に向け、ちゃんと検討する予定です。
中長期売買のケースについてはアップしていきたいと思っています。(SPE)
SPEさん
元気ですか?
日本には帰ってきてるのかしら??
たまには顔出してください。
sari
こんばんは。
メール有難うございました。
返信遅くなりました。新しく日記投稿して、そちらに近況を記載しますね。(SPE)
古い日記を呼んで貰ったようで、有り難うございました。
いろいろと書くと、会社の人間が見た場合に、SPEが誰であるのか分かってしまうので、インドでの具体的な仕事の話は書かないようにしています。
ただ、2年には満たない滞在でしたが、いろんな経験をすることができ、日本の良い点も悪い点も見つめ直しました。
また、家族で赴任したので、家族の会話は増えましたし、日本に居たらたぶん気づ難いと思われる、自分の能力や妻の能力など、今後の人生での宝物を発見した感じです。
インドだからこそで、これが欧米への赴任であれば、どのように感じたのかは分かりません。
中国の市場は捨ててでも、インド、ブラジルに投資していくべきではないかと、ずっと思っています。