関西電力管内の電力使用率が9日、94%(午後2時台)を記録した。電力使用率が90%を超えたのは8月30日の91%(午後2時台)以来。94%の電力使用率は7月1日からの節電要請期間中では、8月9日(午後2時台)と並ぶ最高を記録した。
9日のピーク時供給力は2610万キロワット。これに対し、関電では最大電力を2320万キロワット(午後2時台)と見込み、「でんき予報」で電力使用率を88%と予想していた。だが、最大電力は2456万キロワット(午後2時台)を記録した。
関電では9日の大阪市の最高気温を30・5度と予想していたが、気象庁によるとこの日の最高気温は前日よりも2・1度高い33・3度だった。管内の多くの地点で最高気温が前日よりも2~3度高くなるなど、「予想以上に気温が上がったことが(電力使用率94%の)大きな要因」(報道グループ)としている。
この日、関電が発表した「週間でんき予報」によると、12日~16日の電力使用率はいずれも90%未満の「安定」を予測している。
12日~16日の最高気温は32~34度で推移するとみられ厳しい残暑が予想されるが、関電では9月の最大供給力として2876万キロワットを確保しており、需給の安定は図れるとしている。
しかし、気温が1度上昇すると電力需要が約80万キロワット増えるとされていることから、関電にとってはより正確な最大電力予想が求められそうだ。