海外市場や経済状況の先週の動き
中国はインフレ対策が懸念されている。昨夜のテレビでも右肩上がりを疑わない富裕層にはあまり響かないかも知れない程度でじわりと対応しようというのか。
株式市場では、アジア、ヨーロッパともに、先週後半に下げに転じたり、続落している。アメリカなどのドル圏は為替は、同方向ではないものの、株価は週末にかけて反落している。アメリカでの経済指標に敏感に反応している。消費実態は良くても景気回復とは見ていないとか、生産動向は好転しているのに雇用・失業は改善されないとか、先行き不安感は根強い。
為替状況
ドル円は円高続行となっているが、他の通貨で円安に向かっているものがあり、自国通貨を円より高くしている様子。ドルが円以外に流れているということか。
ドル円は76円半ばが水準となりつつあり、日本株の足を引っ張る形が続いている。かつての円高株高になるかと言えば、復興税か復興国債発行がなされることを考慮すると、来週とかの期間中にはなりそうにない。
一方、新内閣の4閣僚が経済対策・円高対応について、危機感を共有するとともに、日銀に金融対策を要請して、これ以上の円高を阻止する構えを見せた。内外にアピールするとともに、76円ぎりぎりになることを防ごうとする意思を感じさせる。
来週のNKをダウ・ドル円から憶測する
ダウ他のアメリカ市場の急落は、ヨーロッパ市場などの下げを受けたものであるが、いくつかの指標を材料として、下げるべくして下げているものと憶測する。
その証拠が、ドル円の安値止まり。ドル安円高を容認することで、輸出や製造業の好転が促進されていたということが指標から読み取られるていよう。
なお、月曜日はアメリカ市場?が休みとかで、大きな商いはなさそうと言うことらしい。
以上から、来週明けは、9000円以下(8900円程度)での取引となるが、新内閣の動きや期待感から大きな下げにはならないものと憶測する。週の後半にはアメリカでいくつか指標が出るようだが、大きな期待はずれにはならない(すでに織り込み済み?)と見られ、反騰の可能性は残されている。下げ止まりはどのあたりかは、難しいところだが、8800円以下にはならないのでは。これは、根拠がないが直近安値から高値までの半分戻しとしておこう。(8700円を切り下げると買い気配が強くなるからとも言えそう)
以上は、大きな材料が出てこないときの憶測であり、週の後半までには何が起きるかは、「神のみぞ知る」であろう。
来週のスタンス
例によって様子見だが、下げすぎている銘柄は下げ止まり、上げた銘柄は上げ止まると見る。よって、利確できるときは薄利でも利確、下げ止まらない銘柄はその原因を吟味して、LCラインになれば損切りもやむなし、としよう。