今日の日経平均株価は? 9月2日

スケアクロウさん
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ポイント

 ダウ平均株価の反落を映して、日経平均株価も低めのスタートになりそうです。8,990円の近辺を想定しています。国内に目立った経済指標の発表が予定されていないこともあって、ザラバは為替と、8月の雇用統計を控える米株先物の動向に神経質に反応する展開になりそうだと考えています。現時点では、方向感のない小動きと見て臨むつもりです。

米国マーケットの動向

 注目されていた8月のISM製造業景況指数が事前予想を上回り、景況判断の分岐点である50を越えたことから103.31ドルまで上げ幅を拡げたダウ平均株価でしたが、その後は一転して軟調な展開となり、結局119.96ドル、1.03%,安で終えています。



 午後に入ってからの調整が目立ちましたが、その牽引役は金融株でした、FRBから住宅差押え措置の見直しを勧告されたゴールドマン・サックスが3.49%下げたことがきっかけになったと見られます。JPモルガン・チェースも3.35%の急落となっていますが、午後に入ってからの低迷が目を引きます。



 VIX指数は0.63%の上昇と小動きでしたが、午後に入って上昇が目立ち、投資家心理が悪化したことを示唆しています。



今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)8,990円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。



 ドル円は多少円安方向に振れる動きを見せており、ある程度マーケットの下支えになりそうです。



 一方で、8月の雇用統計を控える米株先物の推移から目を離せず、ザラバは上値を追い展開になりそうです。

 国内で目立った経済指標の発表は予定されていません。

ちょっと一言

 何度か繰り返しましたが、米国マーケットは、米国経済の低迷を理由として、QE2を引き継ぐような金融緩和政策の導入を期待して大幅に上昇してきました。

 その金融政策の導入を正当化するためには、弱い経済指標が続くことが必要です。

 ところが、8月31日のシカゴPMIや製造業受注、9月1日のISM製造業景況指数と相次いでコンセンサスを上回る経済指標が続いています。

 良い経済指標は、QE3導入の可能性を低くするため、株価に好影響を与えるとは限らないことを念頭に入れておくことは必要と思われます。

 参考までに、8月のISM製造業景況指数を多少詳細にコメントしておきます。指数は50.6と、景気判断の基準である50を上回っています。ただし、在庫の伸びが強い数字の背景になっています。



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