為替少年さんのブログ
ブログ
トラック高速無料化終了で思う事
東北地方のトラック無料化が昨日で終わった。
しかし、8月にTVで見たこれに関する報道は酷かった。
制度の穴をついて運送業者が高速道路を無料で利用している事を悪の如く報道していた。
安く利用できるものは、安く利用する。会社の経営効率を考えると当然のことなのだが、なぜかトラックの運転手の顔にはモザイクが掛けられ、執拗なインタビューにブチ切れた運転手の映像が流れていた。
我々が生活していく上で物流は欠かせないもので、物を安く提供しようとするなら、運送費を落とすことも当然大きなファクターになるわけで、それを利用している者を責めるのはおかしい。責められるべきは、穴のある制度を考えた官僚や政治家のはずなのに、そこへの批判の報道は結局見かけなかった。
怒っている運転手の映像を流して、トラック=悪者に仕立て上げるような報道を見ていたら、ふと、イルカ漁で話題となった和歌山の太地町を思い出した。
シーシェパードなる集団がイルカ漁をやめさせるために、漁師を執拗に挑発して、怒った漁師の映像をカメラに収めて世界に流していた。まさにあれと同じだと・・・
当時シーシェパードの行動に対して批判的な報道をしていたメディアが随分あったと思うが、高速道路の件に関してメディアが行っていたのは、シーシェパードと同じではないか。酷い話である。
ちなみにトラック=悪というイメージは、排ガス問題で東京都知事が仕立て上げた面もあるかと思う。
当時、私はディーゼルエンジンの車に乗っていた。燃費は非常に良く、燃料も安かったので、とてもいい車だと思っていた。しかし、トラック=ディーゼルエンジン=悪の流れで、周りの人には空気を汚している悪い車に乗っていて恥ずかしくないかのような事をよく言われた。そんな風潮が強まり、日本の自動車メーカーもディーゼルエンジンの乗用車開発はしなくなってしまった。
しかし、欧州ではCO2の排出量がガソリンエンジンより少ないという事で、ディーゼルエンジン車は人気があり乗用車の40%を占めている。もし、東京都知事が悪者に仕立て上げなかったら、状況は違っていたのだろうと思う。ディーゼルエンジン車を街で見かける事が当たり前であれば、エコな車として見られ、同じエンジンを積むトラックのイメージも悪くは無かっただろう。
今後、日本でディーゼルエンジンの乗用車に乗ることはあるのだろうか?なんて事を思った。
高く売れるものは高く売る。
震災後にトラックいっぱいの食べ物を持って行って普段の10倍の値段で売るのも可?
需要と供給の関係。そこまでいく燃料費、余計な手間、危険性もオン。
妥当な値段だと思いますが。
日比谷高校だったかな、校則はなし。
「君たちの良識に任せる」 だったかしらん。
合法とか違法の問題じゃなくて品格の話だと思います。