長い間「幻のフィルム」とされ、平成3年に一部が発見された伊藤大輔監督(1898~1981年)のサイレント時代の傑作時代劇映画「忠次旅日記」(昭和2年)など3本が、9月にCS有料チャンネルの衛星劇場で放送される。東京国立近代美術館フィルムセンター(東京・京橋)でデジタル修復されたもので、テレビ放送は初めて。
伊藤監督は“時代劇の父”といわれた人物だが、戦前の作品の大半が散逸。しかし、近年、大河内傳次郎(おおこうち・でんじろう)主演の「忠次旅日記」や「長恨」(昭和元年)、月形龍之介主演「斬人斬馬剣」(昭和4年)の一部分が次々と発見され、同センターで修復された。
同センターでは今回、「フィルムの保存と復元の重要性を多くの方に知ってほしい」として、デジタル復元したフィルムを放送局に貸し出した。
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