新東名高速 来夏に開通前倒し 震災受けバイパス機能強化

AAI Fundさん
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中日本高速道路(名古屋市)は26日、東名高速道路のバイパス路線として建設中の新東名高速道路のうち、御殿場(静岡県御殿場市)~三ケ日(浜松市)両ジャンクション(JCT)間=約162キロ=を平成24年初夏に開通すると発表した。当初は25年3月末の完成予定だったが、震災など災害時のバイパス機能強化に向け、事業化を急いでいた。早ければ、24年5月の連休前の開通を目指す。

 名古屋市内で会見した金子剛一・会長兼社長は「(東名、新東名の2本態勢で)東京、名古屋、大阪を結ぶ大動脈の安定性が増す。3大都市圏の連携がより強まると思う」と話した。また、東名より10キロ程度、山側に位置しているため「津波被害は受けにくい」とし、防災対策にも自信をみせた。

 新東名は、海老名南JCT(神奈川県海老名市)~豊田東JCT(愛知県豊田市)を結ぶ254キロの路線。両JCTなどで東名と接続し、東名と並行して建設されている。今回の開通区間は、新東名全線の約63%にあたる。東京~名古屋間が東名より約10キロ短縮され、通行料金も200円安くなる。

 全線開通は32年度の見込み。三ケ日以西は26年度の開通予定だが、こちらも前倒しを急ぐ考えだ。
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