鳥取県境港市の水木しげるロードを訪れた観光客が今年も200万人を超えたことが、市観光協会のまとめで分かった。200万人に達したのは18日で、過去最多の年間約372万人が訪れた昨年より5日早い。28日には記念セレモニーを開き、夏休みのフィナーレを飾る。
同協会によると、観光客の出足は夏休みに入って加速し、盆の13~15日は連日4万人以上の人出。14日は5万5851人を記録した。24日現在では計213万7272人に上り前年比4・7%増となっている。
同市出身の漫画家、水木しげるさん夫妻をモデルにしたテレビドラマのヒットなどが人気に火をつけ、それまでの記録を倍以上に塗り替えた昨年だったが、観光客を呼び込む勢いはドラマが終了しても衰えないまま。東日本大震災の後にレジャー自粛ムードが広がったにもかかわらず、5月14日に過去最速で100万人を突破し、200万人超えでも記録を更新した。
人気の理由を同協会は、訪れる人の多くが妖怪像が立ち並ぶ通りを歩くこと自体を観光の主な目的にしており、実際にそれだけでも満足度が高いためと分析。余分な出費が少なくてすむ“財布に優しい観光”が、リピーターを呼んでいるとみている。
28日は午前11時半から、ゲゲゲの鬼太郎たち妖怪の着ぐるみや妖怪そっくりさんが参加して、200万人突破記念パレードを実施。水木しげる記念館からJR境港駅までを練り歩く。