このあたりでしぶとく抵抗してほしい

昨日31日のダウは、モノラインについての懸念が薄らいだということで207ドルの大幅な上げとなった。日足のMACDは上向いてきているし、日足の基準線も超えてきたので、さしあたりは戻し局面と思われる。ただ週足はようやく雲に入ったところなので、すいすい戻るわけにはいかないだろうし、月足のボリンジャーも、まだ-2σを切っている状況なので、しばらく戻しても、どこかでどかどかと戻り売りにあう可能性が高いような気がする。かなり景気後退を織り込んできたとはいえ、まだ月足は基準線の上にあるので、本格的なリセッションになるとすれば、もうひと押しあるのではないか。雇用統計がどうでるかが注目だが、さまざまな経済指標はますます悪くなっているようなので、慎重に見守るべきだろう。
 為替は不気味に落ち着いているが、月足週足は依然ドル安円高方向、日足でみても106.76の転換線を円安ドル高方面には超えられていない。ダウよりも弱いのは、金利の下げの影響だろうか。いずれにせよ、株安で金利下げとなれば、ドル高になってゆくのはかなり難しいので、動くとすればドル安円高方向となるだろうから、今の状況は小康状態とみるべきではないか。
 上海は月足も転換線を大きく切り、MACDも弱くなってきてはっきりと下方向。インドはまだ月足は転換線の上だが、週足は転換線をきり、MACDも急落、ボリンジャーはマイナス2σまで来ており、下への動きが加速。デカップリングは完全に空中分解したようだ。
 日経平均は、NYダウよりは弱いが、それでも日足ではぼちぼちと転換線を守って基準線方向へのぼっていっており、日足MACDもあがりつつある。週足はまだ明確に下方向だが、月足はボリンジャーはまだマイナス2σ近辺で下げの勢いはあるものの、どうやら一目均衡表の雲の上限と、遅行線と基準線の交わるところで、支えられてさしあたり止まりそうな感じになってはきている。(TOPIXは雲につっこんでしまっているのだが・・・)NYより早く下げてきた分だけ、日経平均の方が、雲に早くぶつかっているため、ここらでしぶとく抵抗することを期待したいところだ。NYダウや為替が、もう一波乱あったときに、先日の安値をきらずに持ちこたえられれば、ひとまず底値の形成になるのでは、と思うのだが、まだまだ甘いだろうか・・・。
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