脚光浴びる地熱発電 日本の資源量は世界3位

AAI Fundさん
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繊維産業が集積し、火山見学の観光ツアーで知られるインドネシア第四の都市、西ジャワ州バンドン市南部の標高1700メートルの高原に、高級茶ジャワティー農園が広がる。農園内には銀色のパイプが張り巡らされた場所があり、雲のような蒸気が立ち上る。最深2500メートルの井戸が19本、最高325度の熱水から蒸気を取り出すワヤン・ウィンドゥ地熱発電所だ。

 出力は22万7千キロワットで、日本最大の地熱発電所、大分県九重町の九州電力八丁原(はっちょうばる)発電所の約2倍。計画中の3、4号機が完成すれば出力は40万キロワットになり、原子力発電所1基分の4割程度の電力をまかなえる。太陽光や風力と違い、「地熱は電力を安定供給できる電源」とスター・エナジーの生産管理部門責任者、ゼリー・アントロ氏は言う。

 規制緩和で、地域に直接電力供給できるようになれば大量の茶葉の乾燥にも活用するなど「電力の地産地消」(技術評価応用庁)が期待できる。

 146の活火山を持つインドネシアの熱水資源量は約2700万キロワットで、米国と並び世界トップクラス。世界の4割弱の地熱資源を持つが、地熱発電量は米国、フィリピンに次ぎ、世界3位にとどまる。

 インドネシアは経済の急成長で恒常的な電力不足に悩み、原子力発電所の導入も計画していたが、福島第1原発事故を契機に、純国産エネルギーの地熱にアクセルを踏む。平成37年には現在の約8倍、原子力9基分に相当する950万キロワットを生み出す計画だ。

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AAI Fundさん
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インドネシアは経済の急成長で恒常的な電力不足に悩み、

原子力発電所の導入も計画していたが、福島第1原発事故を契機に、

純国産エネルギーの地熱にアクセルを踏む。

平成37年には現在の約8倍、原子力9基分に相当する950万キロワットを生み出す計画だ。
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