参考)サブプライム問題で信用収縮した2007年の日経平均

株育男さん
株育男さん
今回のアメリカ国債問題・ヨーロッパの債務問題で、いろんな動きがありました。
嵐は過ぎたでしょうか?
「ファンドの決算の関係で、解約の締め切りが8月15日になる」という説をどこかで見たので、
今回のアンワインド(ポジションの巻き戻し)は終わったとみてよいのでしょうか…

そこで、2007年にサブプライム・ローン問題に端を発した金融収縮の場面を振り返ってみました。
その年は7月なかばまで日経平均は18000円台でした。

7/13 18,238.95
7/17 18,217.27 - 21.68
7/18 18,015.58 -201.69
7/19 18,116.57 +100.99
7/20 18,157.93 + 41.36
7/23 17,963.64 -194.29
7/24 18,002.03 + 38.39
7/25 17,858.42 -143.61
7/26 17,702.09 -156.33
7/27 17,283.81 -418.28
7/30 17,289.30 +  5.49
7/31 17,248.89 - 40.41
8/1 16,870.98 -377.91
8/2 16,984.11 +113.13
8/3 16,979.86 -  4.25
8/6 16,914.46 - 65.4
8/7 16,921.77 +  7.31
8/8 17,029.28 +107.51
8/9 17,170.60 +141.32
8/10 16,764.09 -406.51
8/13 16,800.05 + 35.96
8/14 16,844.61 + 44.56

私の記憶では、8月上旬にファンドのアンワインドがおきて、
国際優良株が盛大に売られて、代わりに内需株が買われました。

売りと買いが同時に出たため指数だけ見たら大して変化がないのですが、
個別株はとんでもない値動きになっていました。
今の国際優良売りの内需買いの動きは、その当時に比べるとかなり大人しい印象です。

そして問題の8月15日を通過してからの値動きですが…

8/15 16,475.61 -369.0
8/16 16,148.49 -327.12
8/17 15,273.68 -874.81

当時は、かなりあわてふためいた記憶があります。
いろいろ損もしました…

8/20 15,732.48 +458.8
8/21 15,901.34 +168.86
8/22 15,900.64 -  0.7
8/23 16,316.32 +415.68
8/24 16,248.97 - 67.35
8/27 16,301.39 + 52.42
8/28 16,287.49 - 13.9
8/29 16,012.83 -274.66
8/30 16,153.82 +140.99
8/31 16,569.09 +415.27
9/3 16,524.93 - 44.16
9/4 16,420.47 -104.46
9/5 16,158.45 -262.02
9/6 16,257.00 + 98.55
9/7 16,122.16 -134.84
9/10 15,764.97 -357.19
9/11 15,877.67 +112.7
9/12 15,797.60 - 80.07
9/13 15,821.19 + 23.59
9/14 16,127.42 +306.23
9/18 15,801.80 -325.62
9/19 16,381.54 +579.74
9/20 16,413.79 + 32.25
9/21 16,312.61 -101.18
9/25 16,401.73 + 89.12
9/26 16,435.74 + 34.01
9/27 16,832.22 +396.48
9/28 16,785.69 - 46.53
10/1 16,845.96 + 60.27
10/2 17,046.78 +200.82
10/3 17,199.89 +153.11
10/4 17,092.49 -107.4
10/5 17,065.04 - 27.45
10/9 17,159.90 + 94.86
10/10 17,177.89 + 17.99
10/11 17,458.98 +281.09
10/12 17,331.17 -127.81

意外なことにけっこう盛り返しています。
まだまだ日本経済は好調で、出てくる決算も良かったですね。

ところが、この後の相場は悲惨でした。
「好決算、材料出尽くし」で再び国際優良系の株が盛大に売られる展開に。
この10月を最後に、日経平均17000円台ですら遠い過去になりました。

2007/12/28 15,307.78
2008/12/30 8,859.56
2009/12/30 10,546.44
2010/12/30 10,228.92


ということで、明日からの相場で急落する場面があれば、
少し買いで参戦してみようかな(ただし短期リバウンド取り)、なんて思ってみたりして。
8件のコメントがあります
1~8件 / 全8件
株育男さん
あむぞうさん、こんにちは~

返信遅くなりました
ヘッジファンドの45日ルール、
この2007年の8月15日前後にはファンドの解約が実際に殺到したみたいですね。

最初に「ロング・ショート型のファンドの解約」が先行して、
その後にロングオンリーのファンドの解約が殺到した、という順序でした。
その時の株価指数の値動きが面白かったので、参考までに数値を引っ張ってきました。


> 買いと売り、両方目線で対応するのがいいですかねえ・・・

そうですね…私も腰がふらついていて、なかなかポジション組めません。
急落に買いでリバウンドを取る、という戦略を描いていたのですが、
急落ではなく「ジリ貧→たまにリバ」という入りにくい状況になってしまっています。

たまにのリバを狙って買い下がりをしても、ナンピン地獄になりそうですし、
売りから入っても乗せたところで跳ねて爆死の危険もあり…
簡単にINさせてもらえないです 

株育さんこんばんは~、

 

詳しい資料ですね~、参考にさせてもらいます!

 

>解約の締め切りが8月15日になる・・

 

ヘッジファンドなどの「45日ルール」というやつですね、

HFの決算期日が9月末が多いので、解約希望者は45日前

までに申し込むというルールなのですが、それがだいたい

8月15日前後に集中するようです。

 

次にいい材料出るとしたら8月26日のバーナンキ講演でしょうか。

でもこのひとあんまり信用できないしなあ・・・(笑)

買いと売り、両方目線で対応するのがいいですかねえ・・・

株育男さん
あさっての投資家さん、こんばんは~

> 正直、サブプライム時とは米欧の債権問題は毛色が違うとふんでいます。

サブプライムの時には世界中の金融機関が損失を被ってましたよね。
ゴールドマンサックスと日本の銀行は比較的マシだったようですが。

今回は、米債券の問題は一応2013年まで先送りしたというコンセンサスがあると思います
(なので、米債問題は今回の騒動の主原因ではないという事になります、
ご指摘のとおり米債券価格が下落していない事もその証拠だと思います)

じゃあ今回の騒動の主原因はというと、
やっぱり欧州の債務問題だと思います。
イタリア、スペインの債務問題がクローズアップされ、
両国の債券を大量保有していると思われるソジェン株が暴落して、
欧州当局が空売り規制をする羽目に。
この流れはサブプライムの時と同じと考えて良いと思います。

ソジェンなどの欧州系の銀行・証券会社に預託している年金やオイルマネーなどが今回のアンワインドの犯人ではないかと睨んでいます。

欧州債務問題に格好をつけるためには、財政のリストラが必須ですし、
そうなると景気低迷は避けられない。
ユーロ安・円高もすばらくは続くでしょう。
※アメリカも財政出動が今までのようにはいかなくなりそうですし…

この後、リスクマネーはどう動くのでしょうかね。
スイスフランや金が天井を打たないと、株は安心して買えない感じだと思ってます。
株育男さん
ストリートアナリストさん、こんばんは~

8月の下落は不吉ですよね。
リーマン時に比べても各国の余力は致命的に少ないので、
今年後半の景気失速はほぼ確実、それを織り込みに来ているのだと思います。
ちょっと長期戦になるかも知れません。

短期的には、ファンドの解約が終われば、
新規のファンドの設定がこの後あるので、
どこかで短期リバウンドはあるかなと思います。
ですが、、欧米相手の国際優良系はちょっと数年とかのスパンで厳しいような気がします。
株育男さん
みやまな鉄砲長さん、こんばんは~

>>7/23 17,963.64 -194.29
>BNPパリバがサブプライム関連で損失を出してすさまじい円高がやってきたところかな?

そういえば「サブプライムの影響はこれで終わり」的な拍子抜けをした覚えがあります。
その後数年に及ぶ下降トレンドの入り口とは気がついてなかったです。


> 東京証券取引所に見学にいってるのよぉ~

そういえば昔、みんかぶのオフ会をやるたびに暴落、っていうジンクスありましたよねw
日経平均が半値になるような下降トレンドの期間だから、
オフ会の後に暴落が来る偶然が何度かあるのも仕方ないですが。


> 10月の決算では本当に国際優良銘柄が「ピークアウト」を示すように売られて
> 11月の中ごろまで弱かった気がする・・・

結局、このころの水準を回復できていない株も多数ありますよね。
私も、この10月11月の損失がいまだに回復できていないです…

株育@でら別府inさん、こんばんは。

 

正直、サブプライム時とは米欧の債権問題は毛色が違うとふんでいます。

理由は、まだ米の債券価格が急落していないこと。

(あ、私の勝手な想定なのであまり信用しないでください)

 

しかし、Aと見せかけてBをやるなんて、

奇々怪々・魑魅魍魎が跋扈する欧米の金融機関にとっては朝飯前なので、

出来るだけ柔軟に対処しようとはおもっているのですが(^^;)

 

>私の記憶では、8月上旬にファンドのアンワインドがおきて、

 

どういう市場にどんな戻りがあるのか、

注意深く見ていきたいです。

 

それから、サブプライム時のデータありがとうございます。

考える材料になりそうです。

株育さん、こんばんは。

8月はどうも鬼門ですね。
サブプライムのときも、8月にびっくりしていたのがうそのような悲惨な下げが10月に待ってましたよね。
今回も、各国ができる対策がほとんど手詰まりなので、このまま平和に終わってくれるとは、考えにくいです。

もう一段の悲惨な下げがあると想定しつつ、少しづつ仕込んで行こうかと思っています。
こんばんはー

ここはよく知ってるところだなぁ~(o゚ω゚))コクコク
実際、ここから「火縄銃鉄砲隊」は始まってるからw

>7/23 17,963.64 -194.29
BNPパリバがサブプライム関連で損失を出してすさまじい円高がやってきたところかな?
ここからの相場展開は急展開した。
(この当時は、私もヘッジ知らなかったからねぇ~)

>8/10 16,764.09 -406.51
東京証券取引所に見学にいってるのよぉ~
(↑なかなかこの日にはいけないですが、、、悪夢の始まり)
為替で大損したのよねぇ~(それは取り戻したけど(笑))

いったん底まで売られて、2番底探しがある話をした気がする・・・

>9/10 15,764.97 -357.19
この辺↑

10月の決算では本当に国際優良銘柄が「ピークアウト」を示すように売られて
11月の中ごろまで弱かった気がする・・・
(ヘッジファンドの利益確定売りとも言ってた気がするけど、、、)

ここからの相場は「情報戦」というよりは、
「夏の最後のきもだめし相場~幽霊屋敷から無事に出てくれるのは誰だ」
かも(* ̄m ̄)プッ
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