米国マーケットを振り返る 8月12日

スケアクロウさん
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ポイント

 ダウ平均株価は大きく上昇したのですが、日中の動きを見ると午後に入ってからは、上げ幅を徐々に縮める基調のまま大引けを迎えました。100ドルを越える上昇の割には、強いと印象は薄かったようです。

米国マーケットを振り返る

 ダウ平均株価は125.71ドル、1.13%高で終えました。



 8月のミシガン大学消費者信頼感指数がコンセンサスを下回ったことで一時的な調整局面はありましたが、欧州市場の上昇に加えて、7月の小売売上高が堅調であったことがマーケットを押し上げました。

 ただし、12時前から大引けにかけては徐々に上げ幅を縮小する展開が続きました。

 VIX指数は6.77%低下して、マーケット心理の好転を示唆しているのですが、午後に入って上昇に転じているのが目を引きます。



 午後に見られた上値の重い展開の背景には、好調に値を上げている欧州市場に対する懐疑的な見方があるような気がしています。イタリア(FTSEMIB)が4.0%と急騰していますが、5日間の推移を見ると、空売り規制の影響が大きいことが見て取れます。債務問題に進展が見られない中で、空売り規制だけで買い上げられている欧州市場に対して楽観的になりすぎることへの躊躇があるのではと考えています。



 7月の小売売上高は、前月の数字が上方修正されたことや、自動車を除く売上高がコンセンサスを上回ったことが評価されたようです。高級百貨店ノルドストロームが4.61%の大幅高になっています。

 

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,040円となっており、この近辺が月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。金曜日の終値に比べると上昇ですが、日経先物の夜間取引にはすでに織り込まれているようです。



 ドル円は比較的に安定した推移です。



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