ビール大手4社の平成23年6月中間連結決算が出そろい、東日本大震災でビール類の販売は低調でしたが、コスト削減により、営業利益は全社が増益を確保したそうです。
連結営業利益ではキリンとサントリーが過去最高益を示し、アサヒ、サッポロも増益でしたが、いずれも販売促進費などのコスト削減を徹底したためだそうです。
震災後に商品銘柄数を絞り込み生産効率を高めたことも寄与したようです。
ただ、1~6月のビール類の課税出荷量は過去最低を更新するなど市場環境は厳しく、各社の販売数量は、アサヒが4.6%減となるなど全社が前年を下回っているそうです。
震災関連損失は、キリンの169億円(通期見込み200億円弱)を筆頭に、各社が相当額を計上しましたが、収益で吸収できなかったサッポロは最終赤字となったそうです。
売上げ増による増益ではなく、コスト削減による増益というのは、ちょっとつらいところはありますね。