ポイント
米国株式市場の大幅下落を背景に、今日の日経平均株価も厳しいスタートとなりそうです。9,300円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは、為替介入効果の残る円安が多少の下支えになるでしょうが、7月の雇用統計を控える米株先物の動向に神経質な展開になると思われます。少なくとも、テクニカルな反発期待のほかに買い上がる特別な要因は見当たらず、軟調な展開を前提に臨みたいと考えます。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は、下げ幅を拡大し続けたまま、512.76ドル、4.31%の大幅安で終えています。
ECB(欧州中央銀行)が世界経済の先行きに警戒的な見通しを示すと同時に、ポルトガルやアイルランドの国債を購入しながら、スペインやイタリアの国債は放置したままであることが、マーケットの不安を誘発したように見えます。イタリア(FTSEMIB)の株価が5.16%の急落となったことが、その様子を示唆しています。
週間ベースの新規失業保険申請件数が、事前予想よりをわずかに下回ったものの、40万件と高水準であったことも、投資家の警戒心を強めたようです。
VIX指数は35.41%と急上昇しており、投資家のセンチメントが著しく悪化したことを示しています。
今日の日経平均株価は?
このような米国株式市場の展開を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,300円に下落しました。この近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きと見ています。
ザラバでは為替が多少下支えになるかもしれません。
しかし、7月の雇用統計を控える米株先物の動きに神経質に反応しそうな様子です。基調は軟調と考えます。
今日は、6月の景気動向指数速報値が発表されます。決算発表は446社ほどに達します。
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