ポイント
米国株式市場の大幅下落を受けて、日経平均株価も大きく下げてのスタートになりそうです。9,665円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバでは、国内要因よりも米株先物の動きが気になりそうです。その米株先物は予断を許さない展開で、ザラバが一段と軟調になる可能性も念頭に置いて臨みたいと考えています。いずれにしても米国次第という様相です。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は265.87ドル、2.19%の大幅安で終えています。スタート直後から下げ幅が拡大を続け、3時過ぎから大引けにかけて下落ペースが一段と加速したのが気になりました。
債務上限の引き上げ問題が落着すると同時に、財政赤字削減の重荷や米国債の格下げ懸念にマーケットの焦点が移ったように見えます。
6月の個人消費支出が予想に反して前月比で0.2%程度の減少に転じたこともショックになりました。高級百貨店ノルドストロームが5.82%の急落となっています。
VIX指数が4.78%上昇して、投資家心理の悪化を示唆しています。とくに3時過ぎから急上昇したのが目を引きます。
一方で、金価格の上昇を受けてニューモント・マイニングが1.45%上げています。
金価格の上昇や長期金利の下落は、投資資金が株式市場から流出していることを示唆しており、今後の米国株式市場の展開は予断を許さないようです。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,665円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ドル円は前日に比較して大きく円高に振れたわけではありませんが、今日の米株先物の動きがザラバに大きく影響しそうです。
6月の製造業受注、7月のISM非製造業景況指数やADP全国雇用者数を控える米株先物の動向次第では、日経平均株価のザラバが一段と軟調になる可能性を警戒する必要があると考えています。
国内では、国際石油開発帝石、クラレなど98社ほどの決算発表が予定されています。
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