ポイント
米国では、連邦債務上限の引き上げが決着に向けた展開を見せる一方で、財政削減の影響や、国債格付けの下方修正に対する懸念に焦点が移ってきたように見えます。ダウ平均株価が小幅に下落したことを受けて、今日の日経平均株価も前日終値を大きく下回ってのスタートになりそうです。9,820円の近辺での寄り付きを想定しています。為替の重石もあって、ザラバも上値の重い推移と考えています。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は10.75ドル、0.09%と小幅に下げて終了しました。
連邦債務上限の引き上げに関して議会での最終合意が見えたことから、大きく上げて始まったのですが、財政削減や国債の格下げに対する懸念が意識されたように見えます。その動きを加速したのが期待を大きく下回ったISMの製造業景況指数でした。
メルクの株価が2.02%と大幅に下げました。財政削減に対する懸念からヘルスケアや医薬品の低迷が目立っています。
ただし、VIX指数は6.30%低下しており、投資家心理は改善しています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,820円を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。
今日は、6月の毎月勤労統計速報、7月のマネタリーベースのほか目立った経済指標の発表はありません。決算はトヨタ自動車など87社ほどが予定されています。
ドル円は前日に比べて大きく動いてはいませんが、ザラバの上値を抑えそうです。先ほど、米国の債務上限引き上げが議会で最終合意に達したという報道がありましたが、為替は目立った変化を見せていません。
大震災以降、日米株価の動きは再び連動した動きをしてきましたが、直近は多少乖離が拡がったように思われます。日経平均株価にとって多少の重圧になることが懸念されます。
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