prenomairさんのブログ
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政府保有株放出によるJTの今後の行方
僕は投資対象としてのたばこ銘柄が大好きだ。過去の日記にもたばこ銘柄への投資の有用性を書いたりしたが、日本が誇るJTはROEの低さゆえ、唯一たばこセクターで投資対象外としていた。
(過去日記:JTは何故フィリップモリスに負け続けるのか)
http://minkabu.jp/blog/show/333313
過去日記を二行で要約すると、JTのROEの低さは株式の過半数を保有する日本政府が足かせとなって、財務レバレッジを上げることが出来ないためではないかというものだ(ROE=ROA×財務レバレッジ)
そんな中、震災復興資金に充当する目的で政府が保有するJT株の放出を検討しているというニュースが飛び込んできた。JTはと言えば、「100%放出を望んでいる」というパーフェクトな反応をしている。政府がJT株を放出する場合、JTはそれを自社株買いする可能性が高いと思われる。そうなると、JTのROEを低めている要因の一つであった自己資本比率の不必要な健全性が解消され、財務レバレッジが向上することになる。
更に、政府の見えない支配から解放されることにより、経営の自由度が増すことも容易に想像できる。資本構成改善の他に最も望まれるのは、医薬品や食品といった不採算部門を売却し、更にJTインターナショナルをスピンオフすることだろう。財務レバレッジの向上とこれらの施策を併せて行えば、計り知れない株主利益が還元される。
JTが僕の中で投資対象外から外れ、黄金のたばこセクターに堂々と仲間入りする日も遠くないかもしれない。
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