マイナス18度以上の日は外で遊ぶこと(Finland フィンランド)
『こんなに厳しい!世界の校則 (メディアファクトリー新書)』
校則が表すもの
学校の校則というのは、日本国内だけでも物議をかもす存在ですが、
実は世界的にも謎めいております。
とはいえ、やはり校則。その国の事情が垣間見えるものもあります。
次の校則がどの国のものかわかるでしょうか。
1.雪合戦をしてはいけない
2.週1回だけ学校に来ればよい
3.教師にあだ名をつけたり、教師がいないところで直接教師の名前を用いたりしない
4.試験期間中は、携帯電話を学校に持参してはいけない
上から Germany(ドイツ), America(アメリカ合衆国), China(中華人民共和国), South Korea(大韓民国) です。
1の理由はよくわかりませんが、自由の America, 厳しく統制する China, 新しいもの好きの SKorea
日本は世界と一緒なのか
多くの国にあり、日本になかったものは
先生を尊敬すること
でした。
著者はあとがきで、日本の学校とは教師・生徒の関係の前提が違うと締めています。立場が違うといえばその通りのなのでしょうが…、なぜ日本に上の校則がないのか。それは、過去に教育勅語が存在したからだと思います。
教育勅語の本旨は、口伝等で伝えられたため校則には残されなかったが、残されなかったがために時代とともに忘れられていった。他国で校則になっているように、教育勅語もなんらかの形で現代版が出てもおかしくないと思うのですが、一向に作られる気配がありません。
現実はどれだけ理想に近いのか
昨日は個人的に飲み会に巻き込まれました。いろいろな話をする中で、次の下線部については、心がけている人が少ないなと思いました。
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此
レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ
兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ
修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開
キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無
窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス
又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン
『こんなに厳しい!世界の校則 (メディアファクトリー新書)』