銘柄ごとに株価の動きを調べてみると、稀に特徴的なパターンにお目に掛かることがあります。
以前特定の一銘柄だけを売買して生活している人の話をしましたが
あの時は持田製薬の2009年11月から2010年11月までの株価推移を例に挙げました。
このケースでは1年間に800円(支持線)と900円(抵抗線)を行ったり来たりで計5往復していましたから
上手に売買していれば1回100円で計5回のサヤ取りが出来ていた計算になります。(勿論たらればですが)
この様な銘柄に遭遇すれば高い確率で利益を上げるチャンスがあるかも知れません。
但し過去のパターンがこれから先にも当て嵌まるとは限りませんから
柳の下に二匹目や三匹目のドジョウが居るという保証は何処にもありません。
因みにパターン解析用のシェアウェアも販売されていますが、有用性に関しては良く解かりません。
ところで株価変動に一定のパターンが見られる銘柄として良く話題になるのが季節商品を扱う企業です。
例えばエアコンの需要が増える5月頃になると、ダイキンなどの空調専門メーカーや量販店の株が買われたり
秋になると医学関連の学会やモーターショーなどが集中する為、医薬品や自動車産業が注目されたりします。
医薬品関連で思い出すのがインフルエンザです。
特に鳥インフルや豚インフルが話題になった数年前は
冬場になるとワクチンメーカーやマスクを扱う繊維メーカーの株価が高騰するのがお決まりコースでした。
ダイワボウや富山化学などで毎年美味しい思いをされた方も多いのではないでしょうか。
この他にも過去のチャートを調べてみると、面白いパターンに遭遇することがあります。
例えばファーストリテイリングの株価は8月が最も低く、このパターンは5年間続いています。(0勝5敗)
逆に高いのは11月~1月(どちらも4勝1敗)という傾向があるので
8月に買って11月~1月頃に売ればかなり高い確率で利益を上げることが出来るかも知れません。
(但し結果論ですから今年はどうなるか解かりません)
その他、あみやき亭は2~3月が高くその後はジリ貧
富士火災海上保険は4~5月が高くその後はジリ貧など
過去数年間に亘り、極めて類似した株価パターンを示す銘柄もあります。
因みに先週中村屋が新高値を付けましたが
猛暑を想定して「水羊かん」の売れ行きが期待された為だとか。これも典型的な季節変動です。
この様に何らかの理由で株価変動に一定のパターンが見られるようになると
それに気付いた投資家達が注目を始め、その結果同じパターンが暫く続くことになるのではないでしょうか。
そうだとすれば来年以降も猛暑が予想される年は「水羊かん」が連想買いを呼び
中村屋の株価が同様の時期に上昇することは充分考えられます。
さらには始値が高く終値が低いなど、日中足に特徴を持つ銘柄もある様なので
時間があればいろいろなパターンを探してチャレンジしてみるのも面白いかも知れません。