NYは、住宅市場の指標の悪化にもかかわらず、むしろ利下げの可能性を期待してあげ、日足転換線を回復した。日足のMACDはなんとか下げ止まった観がある。週足ではまだ日足転換線はずっと上だし、月足の基準線もまだ回復してはいないので、中長期については、まだ不透明であるが、日足のレベルでは、当面基準線12600ドルをめざす戻し局面にはいったようだ。日足基準線をこえてくるようであれば、少し安心なのだが・・・
日経平均は、これをうけて一気に390円、昨日のさげの7割がたを戻し、日足転換線を回復した。当面は日足基準線14113円あたりをめざし、戻りを試すことになるだろう。TOPIXのほうは、日足転換線をわらずに守りきっており、きれいに月足の雲の上限で跳ね返された形になっている。かなりはっきりした抵抗線であり、先日の底根を確認したともいえるかもしれない。もっとも日経平均のボリンジャーは月足はまだ-2σをきり、週足も-2σ近辺なので、下への力はかなり強い。戻りはまだまだ山あり谷ありという感じになりそうだ。
最もやっかいな問題は為替だろう。現在は小康状態で、為替が落ち着いているので、NYがあがれば東京も素直についていっているが、あくまでも現在の為替は、弱いドルと弱い円の均衡きに過ぎない。金利差が本格的に縮小へ向かえば、再び円高へ向かう可能性がかなり高い。この水準で安定してくれればいいのだが、なかなかそうは思えないのが現実だ。いろいろなコメントでは、やはり100円われもありうるという声が大きいようだ。もし為替が再び円高方向へ向いた時、はたして東京市場が耐えられるかどうか。ここに大きな不安がまだ渦巻いている。