平成２０年に閉館した「新宿コマ劇場」（東京都新宿区）と映画館「新宿プラザ劇場」（同）の跡地再開発について、東宝は１１日、都内で会見し、ホテルとシネマコンプレックス（複合映画館）を核にした「新宿東宝ビル」を建設すると発表した。開業は平成２７年春の予定。
地上３１階、地下１階で延床面積５万５３９０平方メートル。このうち９～３１階を藤田観光が賃借し、「新宿東宝ビル ワシントンホテル（仮称）」となる。客室数は約１０３０室
３～６階には「ＴＯＨＯシネマズ」（千代田区）が運営するシネコンが入り、１２スクリーン、約２５００席で都内最大級となる見通し。低層階には飲食店などを予定している。
ビル建設の所要資金は約２３２億円の予定で、全額を自己資金でまかなうという。
会見した東宝の中川敬専務は「町の活性化にも協力できるよう努力したい」と表明。演劇の劇場ではなく映画館としたことについては「演歌の公演が時代に合わなくなり、一般の商業演劇も場所柄、厳しい。シネコンでエンタメの要素を加えた」と説明した。
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