投資の心理学 ブラックスワン理論とは?

坂本彰さん
坂本彰さん

従来の知識や経験からは予測できない極端な現象や出来事が発生し、
多大な影響を与えることを「ブラックスワン理論」と呼びます。


理論の由来は元ヘッジファンド運用者としての経験を持つ
ナシーム・ニコラス・タレブ氏が、2006年に刊行した著書
「ブラックスワン」で説明したのが始まりです。


今まで全ての白鳥が白色と信じられていましたが、オースト
ラリアで黒い白鳥が発見されたことで、鳥類学者の常識が
大きく崩れる出来事が起こりました。


タレブ氏は、この出来事を元に確率や従来からの知識、経験では
予測できない極端な現象が発生し、その現象が多大な影響を
与えることを「ブラックスワン理論」と呼びました。


今回の原発事故についても、ブラックスワンとも言えます。


今までの常識では考えられない規模の地震が起こり、過去数十年
何ともなかった原発の安全性が一気に揺らいでしまったわけです。


そして、予想では起こらないと思っていた出来事が起こってしまうと
市場は対応しきれず暴落します。


しかし、予測できない事態だからこそ暴落してしまうとも言えます。


予想出来ない出来事がブラックスワンですので、絶対に予想は
不可能です。


しかし「次のブラックスワンが必ず起こる」こともわかっています。


いつ起こるかはわかりませんが、何か大きな出来事が起こり、市場に
暴落をもたらします。


その時こそ大きな買いチャンスなのですが、暴落時に買い向かうのは
相当な精神力が必要となってきます。


しかし、ブラックスワン理論を事前に理解し、冷静になることで、
チャンスを人より早く、上手に掴めるはずです。

 

http://saig.livedoor.biz/archives/2213157.html


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