関西電力が今月から一律15%程度の節電を要請する中、関西の鉄道各社で節電効果を高めた新型車両の投入が相次いでいるようです。
各社の新型電車には共通して、「VVVFインバータ制御装置」と呼ばれる最新技術が取り入れられているそうです。
装置は、線路の状態に合わせて電圧などを変化させてモーターの回転数を変え、従来の制御装置と違って電気を熱に変換させないため、消費電力量を大きく減らせるのが特徴だそうです。
南海が9月1日にデビューさせる「サザン・プレミアム」にもこの装置が使われ、従来の「サザン」よりも30%程度節電できるそうです。
さらに車体にステンレスを採用し、鋼製の通勤型車両よりも10%軽量化するそうです。
近畿日本鉄道も平成25年春、大阪または名古屋と伊勢志摩との間で投入する「新型観光特急」にこの装置を使用するそうです。
さらに車内照明にLED電球を多用し、従来型特急車両に比べ消費電力量を35%減らすそうです。
阪神電気鉄道は、保有する364両の約9割がすでに省エネ型だそうです。
阪神なんば線で活躍する「1000系」にはVVVFインバータ制御装置に加え、減速時にモーターを発電機として使い、生まれた電力を架線に送り返す「回生ブレーキ」も搭載しているそうです。
一方、JR西日本は数年先の実用化を目指し、蓄電池とエンジンを積んだハイブリッド気動車の開発を進めているそうです。
ブレーキをかけた際の熱エネルギーを電力に転換して電池に蓄え、車内の照明や空調に使うことにより、燃料となる軽油の使用量を12~13%減らせるそうです。
鉄道会社各社ともいろんな工夫をしていますね。