坂本彰さんのブログ

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成長の罠に注意

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投資初心者がはまりやすい落とし穴に、成長の罠という
ものがあります。


会社、業界が成長している株イコール、株価が上がり
儲けられる株だと錯覚してしまうことです。


しかし、こういった話やニュースで投資してしまうと、
後で後悔することがほとんどなので注意しましょう。


成長の罠とは、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」
に出てくる言葉ですが、その危険性を主張しています。


一部を抜粋しますと


「新たなテーマに熱狂して、話題の銘柄に手を出す投資家は
そのたびに、過大な値段を支払わされる。やみくもに成長性を
追いかけるあまり、変化が速く、競争が激しすぎる業界の銘柄
を過大評価する。こうした業界で勝ち残るのはごく一握りに
すぎず、この一握りでは、敗者の群れが残していった損失を
とても穴埋めできない。

~~~ 中略 ~~~

だが、この成長の恩恵が流れ込む先は、個人投資家ではない。
流れ込む先は発明者と創業者であり、開発資金を出したベン
チャーキャピタルであり、株式公開を仕切った投資銀行であり、
最終的には、よりよい商品を安く手に入れた消費者だ。個人
投資家は、世界経済を牽引する輝かしい成長の分け前にあずかる
つもりでも、実際には、損を引き受ける仕組みになっている。


これを読んで思ったことは、成長株をやみくもに追いかけて
株主になることは宝くじを買うことに近いなと感じました。


どれかは大化け株(つまり、一握りの勝ち残り企業)になり
ますが、どの株が当たり券かは、買った時点では誰にも
わからないのです。


(ヤフーやソフトバンク株を初期の頃から保有している人は
いませんが、ライブドア株をブームに乗せられて買った人は
いるはずです。)


特に最後の一文、成長の恩恵が流れ込む先は、よりよい
商品を安く手に入れた消費者だ。


には、誰もがこういった会社の株を買っていることにドキッ
としたのではないでしょうか?


新規分野、将来性のある産業に先行投資をしたつもりが、
数年も経たずに価格競争となり利益につながらなった、
撤退してしまった・・・。


という話は山ほどあります。


賢い投資家は、新規参入のニュースで買いの判断をせず
利益の増額で買いの判断をしてください。

 

http://saig.livedoor.biz/archives/2209771.html


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