先週金曜日に発表された6月のISM製造業景況指数をきっかけにしたダウ平均株価の大幅な上昇を映して、月曜日の日経平均株価は一時10,000円に到達しました。
今日の日経平均株価は、月曜日の米国株式市場が独立記念日で休場であることから膠着状態となった日経先物価格の動きを映して、9,970円の近辺での寄り付きを想定しています。
今日は、5月の毎月勤労統計の速報の他には重要な経済指標の発表は予定されていません。決算はローソン、イズミなど17社。マーケットへの影響は限定的であると思われます。ドル円も小動きです。
したがって、ザラバは基本的に小動きに推移すると考えていますが、GLOBEXのダウ先物価格の動向が大きく影響しそうですので注目する必要があります。
ダウ平均株価の上昇は続くのか?
大震災以降のダウ平均株価と日経平均株価の動きは高い連動性を見せています。
果たしてダウ平均株価の上昇は続くのか? 5月にギリシャ問題を発端に下落した部分はすでにかなり取り戻したように見えます。
とすれば、ダウ平均株価をさらに引け上げるには、米国内の経済指標の強さが必要になります。
しかし、今日発表されるの5月製造業受注の動きを先行的に示す耐久財受注統計を基にした耐久財の在庫循環モメンタムは、わずかに改善を見せているのですが、決して株式市場を大きく押し上げるような強さではありません。
しかも、先週金曜日にマーケットを押し上げた6月のISM製造業景況指数も、内容を見ると在庫の増加が主な要因となっています。しかも。新規受注の基調は弱く、受注残高は減少しています。
ということで、ダウ平均株価が米国経済の回復に牽引されて、さらに大きく上昇を続ける可能性は低いと考えています。
今週末には雇用統計を控えているため、ダウ平均株価が大幅に変動することはないと思いますが、少なくとも上昇が続くことは期待しにくいと考えます。
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