現状では強気一辺倒に投資できる投資対象がないという見方には変化はないが、相対的に無難というか経済成長と安定感のバランスから香港市場に上場している中国系企業が良いように思っている。極端な話、経常利益が対前年比で横ばいでも人民元の切り上げトレンドに変化はないから人民元で稼いでいる中国系企業の香港市場におけるEPSは人民元上昇分がそのままサポートされる。極端な切り上げはないにせよ投資環境的には依然追い風が吹いている。このような環境下において何に投じるかはそれぞれの投資家の投資判断によるが、個人的には2012年決算時においても継続的に利益を稼ぎだす事ができるかを重視した。いろいろな銘柄はあるが小生は1798、1988を主力とした。理由は四季報の数字を参考にした面もあるが、つまりは無難な銘柄を選定した。後は市況に変化が起きるのを待つのみ。特に急ぐつもりもなく中長期でじっくりその時を待つ。その変化とは収まる気配のないインフレのことだが、極端な物価高は経済成長にブレーキをかけることになり国民の消費意欲もなくなってくる。このまま悪化すると消費系銘柄は売りトレンドに拍車がかかりそう。特にベトナムのインフレはひどいものがある。いつになったら安定的な状態になるのかよくわからないというか見通しが立ちそうにない。中国もやや晴れのち曇りときどきスコールな感じになってきたような気もしないでもない。温家宝首相が経済の舵取りをうまくやってくれることに切に願っている。