「世界のサントリー」受賞効果…山崎蒸溜所への外国人観光客急増

AAI Fundさん
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サントリーなどの国産ウイスキーが海外の酒類コンペティションで最高賞などを受賞し始めたことから、大阪府島本町のサントリー山崎蒸溜所(じょうりゅうしょ)を訪れる外国人観光客が急速に増加し始めた。サントリーホールディングスは「日本のウイスキーが世界から注目を集めた結果」(広報)と自信を深めている。

 サントリー酒類(東京都港区)の高級ウイスキー「響(ひびき)21年」(希望小売価格2万1千円)が3月、英ウイスキー専門誌主催の国際大会「ワールド・ウイスキー・アワード2011」で2年連続、ブレンド部門の最高賞を受賞した。

 シングルモルト部門でも同社の「山崎1984」(同10万5千円)が最高賞を受賞。同大会で日本のメーカーが最高賞を2部門で同時受賞するのは初の快挙だという。

 同社のウイスキーは平成15年以降、海外の最高クラスの酒類コンペで約30回入賞。うち13回が最高評価だった。ウイスキー部の矢ヶ崎哲也課長は「国内のウイスキー需要低迷から抜け出すきっかけを探していた」と出品の目的を振り返る。

 同社のチーフブレンダーの輿水(こしみず)精一氏によると「最初は、日本でウイスキーが作られているのかと驚かれるレベルだった」という。しかし、ここ数年、同社製品など日本ウイスキーが国際コンペで躍進。今では「日本産というだけで評価が高まる傾向にある」。

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