短期的な戻りかも

24日ののNYは、108ドルあげて12378ドル、日足の転換線を越えた。日足のMACDも底打ちしており、日足基準線12599を目指すリバウンドの動きに入った。もしさらに基準線を越えられれば、短期的には上昇方向ということになる。でも週足では遅行スパンが雲の上限ではねかえされただけで、まだ12700あたりの転換線にも、12530の雲の下限にもまったくとどいていない。週足では下降トレンドがまだまだ明確で、年末からの1400ドルもの大きな下げに対する戻しとしては、勢いに乏しい。結局週足では転換線にも届かず、自律反発程度で再び失速してしまう危険も否定できない。日足のボリンジャーもマイナスσまで来ているだけで、週足はマイナスσをきっており、月足はまだマイナス2σで、下向きのモメンタムはまだ強い。FRBや政府の対策が十分かどうか、マーケットは疑心暗鬼から抜け切れていないようだ。25日のダウは案の定171ドル下落。

インドは極端な下髭をつけて戻し、中国も週足基準線あたりまで回復したということが明るい影響を日本に及ぼしているともいわれている。たしかにボリンジャーも急速にマイナスσあたりまでもどしていはいるが、それでもまだMACDはどちらも下降へ向かっており、いままでのような強気一方のトレンドではなくなっているので、ぬかよろこびは禁物だ。
日経平均は確かにぐいっと536円も戻し、13629まで上昇、日足転換線13398を回復した。当面は14202の日足基準線、さらに週足転換線14340を試す方向にいくことになろう。しかし一目均衡表でみると、結局月足の雲の上限12602を少し割ったところで、跳ね返された形になっているが、その支えになっている月足自体、下降トレンドはまだ継続中で、月足MACDもまだ下げ続けていることを忘れてはならない。こうした下降圧力に抗して中期の節目である週足転換線をとってゆく力があるかどうかは疑問で、短期的戻りで終わって再び下を試してくる懸念がまだ完全に払拭できてない。
 サププライムからモノラインに金融収縮が広がる可能性があるといわれており、ブッシュの経済対策やFRBの対応で十分かどうか、暗雲は晴れていない。アメリカの景気後退懸念が漂う限り、腰を据えた長期の買い方はすくないのではないか。
来週はイベントが立て込んでおり、短期の戻りを狙うことはできても、中長期は底を完全に確認してからでないとなかなか出動はしにくい。
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