節電志向が全国的に高まる中、消費電力の少ないＬＥＤ（発光ダイオード）電球の需要が急増している。家電量販店では、電球の販売個数に占めるＬＥＤ電球の割合が５月下旬に白熱電球を上回り、６月も増加傾向にある。１０００円を切るＬＥＤ電球も発売されるなど価格も低下。猛暑の到来で「節電したいがエアコンは使いたい」という消費者に向けて、販売合戦が激しくなっている。
「今年のＬＥＤ電球の売り上げは計画よりかなり上振れしそうだ」と、シャープのＬＥＤ照明事業担当者は話す。
同社は２９日、電球「エルム」の新製品８種類を、７月１４日に発売すると発表した。店舗や商業施設向けにはハロゲン電球代替タイプ６種類（市場想定価格４千円前後）を、家庭向けには小型電球タイプ２種類（２千円前後）を投入する。
ハロゲン電球代替タイプは放熱効率を高め、業界トップクラスの最大光度（光の強さ）となる２３００カンデラを実現した。ハロゲン電球と比べて約８５％の省エネになるという。
白熱電球に比べ消費電力が約５分の１となるＬＥＤ電球の国内販売個数は、東日本大震災が発生した３月の約１１０万個から毎月伸びており、６月には約２４０万個となる見込み。
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