ポイント
米国株式市場の大幅下落を映して、今日の日経平均株価は下げてのスタートになりそうです。9,475円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは円安への振れの下支え効果は期待できるのですが、そのほかに重要な要因は見当たりません。午後には米株先物の推移を見ながら神経質な展開を予想しています。全体としては軟調な展開と見て臨むつもりです。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は178.84ドル、1.48%の大幅下落で終えました。スタート直後の大きく下げたあと多少の落ち着きを見せましたが、11時半ごろから午後1時半にかけて再び下げ幅を拡げています。
スタート直後の下げの背景にはギリシャ問題があったと見られます。ストライキの頻発と、パパンドレウ首相が辞任を示唆したことから、アテネ総合指数が1.88%下げましたが、ザラバでは一時4.26%の急落を見せており、事態の深刻さをうかがわせます。
加えて、5月の鉱工業生産、6月のニューヨーク連銀景況指数、さらにNAHBによる6月の住宅市場指数などが相次いでコンセンサスを下回ったことがマーケットを冷却しました。
11時半ごろからの下げを牽引したのは4.96%下落した原油価格。エクソン・モービルなど原油株の低迷が目立ちました。
VIX指数は16.76%の急騰となり、投資家心理が著しく悪化したことが示唆されています。特に11時半過ぎからの上昇が著しいのが特徴です。
VIX指数は2時過ぎから一段と上げていますが、その局面ではキャタピラーの株価の低迷が目立ちました。中国の動向についての懸念もマーケットの重石になったと推測しています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,475円の近辺を、今日の日経平均株価の一応のメドとしています。
ドル円が円安に振れていることが多少の下支えにはなりそうです。
しかしながら、重要な国内経済指標の発表が予定されておらず、決算発表もありませんので、日経平均株価は海外市場の動向に神経質な展開となりそうです。
特に、週間ベースの新規失業保険申請件数、5月の住宅着工統計、6月のフィラデルフィア連銀景況指数などを控える米株先物の動向が気になります。
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