蒸し暑い夏を少しでも快適に…。毎年のテーマではあるが、電力不足による節電が求められる今年はいっそう切実だ。エアコンに頼らず見た目や香りで涼感を演出するには、緑の力を活用するのが効果的。自ら育てたハーブで夏を快適に乗り切る方法を聞いた。
東京都新宿区のリビングデザインセンターOZONE3階で開かれている企画展「ハーブと暮らす」。庭やコンテナガーデン、鉢で育てたハーブを使って、寝室やリビング、ダイニングでハーブを楽しむアイデアが満載だ。ガーデンプランナーの石川治子さんは「ハーブの緑は淡く葉肉も薄い。風に揺れる様子が涼感を誘います」と話す。
■窓を開け、風情楽しむ
そういえば、江戸時代に始まった「つりしのぶ」の風習。つりしのぶとはシダ植物のシノブを、山ゴケに巻き付けたもの。軒先につるすと、不思議と涼感が得られた。シダ植物がよく成育する日陰、湿地、シトシトとふる雨といったイメージが頭の中に広がるからだろうか。