スケアクロウさんのブログ

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米国マーケットを振り返る 6月10日

 スタートから11時ごろにかけて急速に下げ幅を拡げたダウ平均株価は、その後底を這うような推移で、反発の兆しもないままに172.45ドル、1.42%の大幅安で終えています。



 ギリシャをはじめとする欧州の財政懸念を映して、ユーロ安ドル高が急速に進んだことが、マーケットの重石になったと見ています。



 ドル高は、代表的なハイテク指数であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)を1.66%と大きく落ち込ませた理由の一つになったようです。



 5月の輸入物価指数が予想に反して前月に比べて上昇した影響は、為替がドル高に振れたこともあって、あまり重大ではなかったように見えます。また、FRBがストレステストの範囲を拡大するというニュースも、JPモルガン・チェースのザラバの動きから察する限り、限定的なインパクトにとどまったようです。



 しかしながら、原油価格が2.59%と大きく落ち込んだことを受けて、エクソン・モービルが1.72%下げたことが気になりました。原油価格下落の背景に、世界経済の減速懸念の強まりがあると見られるためです。



 VIX指数は6.13%の急騰となり、投資家心理が悪化して、リスク許容度を引き上げた様子が示唆されています。日中の動きを見ると、マーケット心理がかなり大きく動揺した様子が浮き出ていて目を引きます。



日経平均株価への示唆

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,420円の近辺が、月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。



 ドル円はドル高円安方向に動いているため、マーケットの足を大きく引っ張ることはなさそうです。



 ただし、米国の長期金利が低下基調にあり、円高への圧力は健在ですので、油断はできないようです。



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本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム

 
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